“子守”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こもり71.0%
こも19.4%
もり3.2%
もりっこ3.2%
ナース3.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
西村さんがお土産みやげをさし出すと、両手を合わせて泣きながら受け取っているのを見た……と……これは村の子守こもりたちの話であった。
いなか、の、じけん (新字新仮名) / 夢野久作(著)
そこにはあのゆるやかな抑揚ある四拍子の「子守こもり歌」の代わりに、機械的に調律された恒同な雑音とうなり音の交響楽が奏せられていた。
糸車 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
蓬子よもぎこ(常磐の忠実な召使い)牛若や乙若の子守もりをしていたが、今も壬生みぶ小館こやかたに仕え、文覚とは、保元の焦土で知りあった仲。
随筆 新平家 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「どうして、子守もりっこを追っかけてる人なんかにゃ、想像はできないよ」
水魔 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
夕ぐれ、めっきり水の細った秋の公園の噴水がきりのように淡い水量をき出しているそば子守ナース達は子を乗せた乳母車うばぐるまを押しながら家路いえじに帰って行く。
巴里の秋 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)