“御符”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ごふ50.0%
おふだ28.6%
ごふう21.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
水をのませても、水天宮様の御符ごふを飲ませても、さすってもゆすぶっても、お直はもう正体がないので、彼女も途方にくれてしまった。
半七捕物帳:35 半七先生 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
劉は太守の前にある筆やすずりを借りて、なにかの御符おふだをかいた。そうして、机を一つ叩くと、忽ちそこへ五、六人の鬼があらわれた。
後から後からと他の学科が急立せきたてるから、狼狽あわてて片端かたはしから及第のおまじないの御符ごふうつもり鵜呑うのみにして、そうして試験が済むと、直ぐ吐出してケロリと忘れて了う。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)