“呪符”の読み方と例文
読み方割合
じゅふ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
戴宗は、彼にも呪符じゅふを持たせて、大きく腹中の気をくうへぷっと吐くやいな、楊林ようりんの腕をんで飛走しだした。楊林は驚いた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
妻が差出した夫人の手紙が、悪魔からの呪符じゅふか何かのように、いとわしく感ぜられた。もし、人が見ていなかったら、それを、封も切らないで、寸断することも出来た。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
五百年って、天竺てんじくへの旅の途中にたまたま通りかかった三蔵法師さんぞうほうしが五行山頂の呪符じゅふがして悟空を解き放ってくれたとき、彼はまたワアワアと哭いた。今度のはうれし涙であった。