“呪禁”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まじない67.6%
まじなひ14.7%
まじな5.9%
ジユゴン5.9%
じゅきん2.9%
じゅごん2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
してみて下さい。開きません? ああ、そうね、あなたがなすっては御身分がら……お待ちなさいよ、おつな呪禁まじないがありますから。」
開扉一妖帖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「何? そいつは話が違つて來るぜ。とつさんの財布へ五つになる伜の迷子札を入れたのは、何か呪禁まじなひにでもなるのかい」
それが嘘だつたら、大殉教者ワルワーラ尼の讃仰歌を唱へるとき、わしが窒息してしまふやうに手を振つて呪禁まじなつて下すつてもよい……。
役者エキシヤは、役霊を駆使して、呪禁ジユゴン・医療の不思議を示した。ある家の主に伝はる秘法に、河童から教へられたものとするのが多い訣である。
河童の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
次いで起こるものは呪禁じゅきんの力、是を手に持つときは敵を制し、ないしは一身の生活を楽しく安らかにするという類の信仰でなければならぬ。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
奈良朝時代には、仏教のみならず諸々の漢学、法、算、暦、易、陰陽おんみょう、方術、医学、呪禁じゅごん等が唐より流入したのであるが、それは屡々しばしば神秘不可思議な思想として、乃至ないしは迷信として人心に作用した。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)