“まじな”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:マジナ
語句割合
72.7%
11.4%
呪禁4.5%
禁厭4.5%
2.3%
禁呪2.3%
2.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
此等の木は、たぐさとして、まじなひをする木と言ふ事である。たぐさは踊りを踊る時に、手に持つ物で、呪術の力を発揮するものである。
花の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
土版には長方形ちやうはうけいのものと小判形こばんがたのものとの二種有り。用法ようはう詳ならずと雖も、おそくは身のまもり又はまじなひの具などならん。中には前述の土偶どぐうとの中間物の如きものも有り。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
「女は迷信深いものですから、何かの呪禁まじないにしたのかもしれません」
呪われの家 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
春の七草は、近世では禁厭まじなひの物である。秋の七草は、禁厭ひの意味は何も訣らぬが、鑑賞目的の為にのみ数へあげられたとばかりは、考へられないものがある。此点はまだ考へられない。
花の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
欧州で中古禁厭まじないを行う者を火刑にしたが、アダム、エヴァの時代より、のろわれた蛇のみまじなう者をとがめなんだ。
あの時は、亡者が立去ったほどに喜び、塩をいてその退却を禁呪まじなったのに、またしても舞戻って来られたかと思うと、物凄ものすごいばかりであります。
大菩薩峠:24 流転の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「よしんば居りましたところで、決してお目通りへ出て来るやうな事はございません。御覧遊ばせ、あれ、あのやうに生きた奴を一匹針で壁にとめて、虫よけのまじなひが致してございますから。」