“まじなひ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
禁呪57.4%
13.1%
禁厭9.8%
呪禁8.2%
蠱術3.3%
呪術3.3%
厭勝1.6%
咒事1.6%
1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
此處こゝがその、ひどなかちやうしき面白おもしろいのは、女房かみさんが、「なにかのお禁呪まじなひになるんだらう。」とつた。そこで、そのむすめが、うや/\しくおぼんせて、その釜敷かましきつてる。
廓そだち (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
牛をも大切にする風があつて、その角を絵具で染め又は金属でおほうて居るのを見受けた。又牛のふんを幸福のまじなひに額へ塗つて居るヒンヅ人にも沢山たくさん出会つた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
わつちアおめえにりんびやうおこつてもぢきなほ禁厭まじなひをしへてらう、なはを持つてな、ぢきなほらア。主人「はてな…へえゝ。弥「痳病りんびやう尋常じんじやう)になわにかゝれとふのだ。 ...
にゆう (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
例の呪禁まじなひのかかつたところを通りかかると、つい歯の間から⦅忌々しい場所ところだ!⦆と呟やかずにはゐられなかつた。
蠱術まじなひのやうな事を言つてみたが、ビフテキは別段猫につて逃げ出さうともしなかつた。
ピドールカはありとあらゆる手段てだてをつくした。修験者に相談したり、怯え落しや癪おさへの呪術まじなひもしてみたが——しかし、なんのしるしもなかつた。
作者が考へて見るのに泥坊が糞をして其上にたらひを伏せて置くといふのは、厭勝まじなひには相違ないが、さういふ厭勝が出来たのには、も少し深い原因があるらしい。
金貨 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
あんずるに、むこに水をそゝぐ事は、男の阳火やうくわに女のいんの水をあぶせて子をあらしむるの咒事まじなひにて、つまの火をとむるといふ祝事しゆくじ也。