“牡”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おす67.7%
をす16.1%
6.5%
6.5%
おとこ3.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
存命ながらえて坊主になって老い朽ちた。娘のために、姉上はそれさえお引取りになった。けれども、その魂は、途中でおす海月くらげになった。
海神別荘 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
團右衞門方だんゑもんかた飼猫かひねこをすが一ぴき、これははじめからたのであるが、元二げんじ邸内ていない奉公ほうこうをしてから以來いらい何處どこからたか、むく/\とふとつた黒毛くろげつや天鵝絨びろうどのやうなめすひと
二た面 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
首に綱をつけた山羊を木山船長が、山羊を仲仕の「ヤの字」が引っぱっている。
南方郵信 (新字新仮名) / 中村地平(著)
亞麻色あまいろ薔薇ばらの花、華車きやしや撫肩なでがたにひつかけた格魯謨色クロオムいろの輕い塵除ちりよけのやうな亞麻色あまいろよりも強いと見える、僞善ぎぜんの花よ、無言むごんの花よ。
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
おとこの猿、おんなの猿、子を抱いた猿、老いたる猿——猿の数は千にも余るであろうか、ことごとく地にひざまずき、王なる卯ノ丸の真似まねをして、胸に両手を合せていた。
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)