“奉公”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ほうこう95.6%
つと1.5%
ほうかう1.5%
ぼうこう1.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
はなが、東京とうきょう奉公ほうこうにくるときに、ねえさんはなにをいもうとってやろうかとかんがえました。二人ふたりとおはなれてしまわなければなりません。
赤いえり巻き (新字新仮名) / 小川未明(著)
石黒忠悳男は今ではひまにまかせて茶の湯を立てたり、媒人なかうどをしたり、また喧嘩の仲裁をしたりして暮してゐる。その石黒男のやしきに長年奉公つとめてゐる女中が、ある日の事、男爵の前に両手を突いて
伯父おぢさまいとまつてくだされ、わたし最早もはや奉公ほうかうはよしまするとて取亂とりみだしてきぬ。
大つごもり (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
河内かわち和泉いずみ、あの辺の田舎いなかから年期奉公ぼうこうに来ている丁稚でっちや下女が多いが、冬の夜寒よさむに、表の戸をめて、そう云う奉公人共ほうこうにんどもが家族の者たちと火鉢ひばちのぐるりに団居まどいしながらこの唄をうたって遊ぶ情景は
吉野葛 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)