“ぼうこう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
膀胱70.6%
暴行11.8%
奉公5.9%
某港5.9%
某甲5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
牛の膀胱ぼうこうで作った弾丸たまなのですよ。中に赤インキが一杯入れてあって、命中すれば、それが流れ出す仕掛けです。それからね。
赤い部屋 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
僕は、一生けんめい水をかきながら、姿の見えないこの暴行ぼうこうの主をうらんだ。
海底都市 (新字新仮名) / 海野十三(著)
河内かわち和泉いずみ、あの辺の田舎いなかから年期奉公ぼうこうに来ている丁稚でっちや下女が多いが、冬の夜寒よさむに、表の戸をめて、そう云う奉公人共ほうこうにんどもが家族の者たちと火鉢ひばちのぐるりに団居まどいしながらこの唄をうたって遊ぶ情景は
吉野葛 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
しかし彼はきずついた艦と共に、辛苦を分かち、墨西哥メキシコ某港ぼうこうによって秘かに艦の修理に従事し、その完成を待って、再び太平洋の海底にもぐり、僚艦と一緒に、秘密の行動についていたのであった。
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)
ただし、当局はその真相を疑い、目下犯人厳探中の由なれども、諸城しょじょう某甲ぼうこうが首の落ちたる事は、載せて聊斎志異りょうさいしいにもあれば、がい何小二の如きも、その事なしとは云うべからざるか。云々。
首が落ちた話 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)