“但”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
ただ50.9%
たゞ22.7%
ただし19.4%
4.2%
たゞし2.3%
タダ0.5%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「よい。泰親が願意、聴きとどけて取らせ申そう。ただしこれを仕損じたら彼は重罪じゃ。それらのことも入道より彼にとくと申しふくめられい」
玉藻の前 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
ただし、二人共純潔であるにしては、あまりにも若く、そしてあまりにも美しく、周囲の事情と境遇が、あまりにも刺戟的であったことは事実でした。
ただしこうは云うようなものの、園田の家と絶交してくれとは云わん。からして今までのように毎日遊びに来て、叔母と骨牌かるたを取ろうが」
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
たゞ仔細しさいのない小川をがはであつた。燒杭やけぐひたふしたやうな、黒焦くろこげ丸木橋まるきばしわたしてある。
みつ柏 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
……たゞそれも、廻燈籠まはりどうろえて、あめやぶれて、寂然しんしづまつたかげぎない。
銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
たゞしある意味いみける世界第一せかいだいゝちのこの火山かざんおいひと觀測所かんそくじよをもゆうしないことは
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
雑誌『目不酔草めざましぐさ』の表紙模様不折ふせつの意匠に成る。面白し。ただし何にでも梅の花や桜の花をくつつけるは不折の癖と知るべし。
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
殊に「女は不正なるべし、ただし処女に限る」とか、「不良病ますますおもる」とかいうあたり、冗談かも知れぬが舌を捲かざるを得ない。
東京人の堕落時代 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)
ただし、文芸通信誌上で私は「探偵小説が文芸であるかどうかは責任を負う限りでない」と明言しているが、これは謹んでこの項の中から撤回する。
甲賀三郎氏に答う (新字新仮名) / 夢野久作(著)
だ、予は従来の一切の経験を以て、わが不動の信念のいしずゑとせんには、尚ほしかすがに一点の虧隙きげきあるを感ぜざるを得ざりし也。
予が見神の実験 (新字旧仮名) / 綱島梁川(著)
〔譯〕前人は、英氣えいきは事をがいすと謂へり。余は則ち謂ふ、英氣は無かる可らず、圭角けいかくあらはすを不可と爲すと。
だ、そのかわり、火の消えたように、しずまッてしまい、いとど無口が一層口をかなくなッて、呼んでも捗々はかばかしく返答をもしない。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
たゞし老職らうしよく諸役人しよやくにん不滿足ふまんぞくいろおもてあらはれたり。
十万石 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
たゞし食後しよくご少時間しばらく休息きうそく運動うんどうはじむべきこと
養生心得草 (旧字旧仮名) / 関寛(著)
たゞし當時このころ下女げぢよひさ病死びやうしよつ名前なまへこれなし
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
アダムガ八千年目ノ誕生日ヲ迎エタルトキ、天帝ハ彼ノ姿ヲ老婆ノ姿ニ変ゼシメラレキ、ソレト共ニ一ツノ神通力ヲ下シ給エリ、スナワチアダムノ飼エル多数ノ鼠ヲ、彼ノ欲スルママニ如何ナル物品生物ニモ変ゼシメル力ヲ与エ給エリ、タダシソレニハ一ツノ条件ガアッテ毎朝午前六時ニハ必ズ起キ出デテ呪文ヲ三度唱ウルコトコレナリ。
軍用鼠 (新字新仮名) / 海野十三(著)