“三度”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みたび71.3%
さんど26.3%
みた2.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
どこからかピストルの弾丸たまが風をきって飛んできそうな気がしてならぬ。わが友はその中を恐れもせず、三度みたびユダヤ横丁を徘徊はいかいした。
地獄街道 (新字新仮名) / 海野十三(著)
もし運命が許したら、私は今日こんにちまでもやはり口をつぐんで居りましたろう。が、執拗しつおうな第二の私は、三度さんど私の前にその姿を現しました。
二つの手紙 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
自分もう一度そういう程度まで立戻る事が出来たとしたら、どんなに万々歳なお目出度めでたかりける次第であろう……。惆悵ちゅうちょうとしてさかずきを傾くる事二度ふたた三度みたび。
妾宅 (新字新仮名) / 永井荷風(著)