“惆悵”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちゅうちょう71.4%
ちうちやう28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
歳月人をたず、匆々そうそうとして過ぎ去ることは誠に東坡とうばが言うが如く、「惆悵ちゅうちょうす東欄一樹の雪。人生看るを得るは幾清明いくせいめいぞ。」
十九の秋 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
玄徳は、落胆して、いかにも力を失ったように、惆悵ちゅうちょう久しゅうして、なおたたずんでいたが、そう聞くと、そばから張飛が
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
此の躰を見て惆悵ちうちやうとして去る能はず、熟視すれば乗者の衣は三紋の、あはれ昔時を忍ぶ会津武士、脚は破衣を脱してあらはるゝところ銃創を印し、眼は空しく開けども明を見ず。
客居偶録 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
或時は陋巷ろうかう月を踏んで惆悵ちうちやうとして咨嗟しさし、或時は高楼酒を呼んで家国の老雄と縦談横議し、又時に詩室ちりを払ふて清興茶話、夜の明けなむとするをも忘れ、而して又、四時生活の条件と苦闘して
閑天地 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)