“陋巷”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ろうこう88.9%
ろうかう9.3%
らうこう1.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
旧ベルリンの古めかしい街区のことさらに陋巷ろうこうを求めて彷徨ほうこうしたり、ティアガルテンの木立ちを縫うてみたり、またフリードリヒ街や
コーヒー哲学序説 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
如何なる才人も諸君の為に門前払ひを食はされたが最後、露命さへ繋げぬのに違ひない。この故に尾形乾山は蕭条せうでうたる陋巷ろうかうに窮死した。
大久保湖州 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
彼女の家系には精神病の人は居なかつたやうであるが、ただ彼女の弟である実家の長男はかなり常規を逸した素行があり、そのため遂に実家は破産し、彼自身は悪疾をも病んで陋巷らうこうに窮死した。
智恵子抄 (新字旧仮名) / 高村光太郎(著)