“陋策”の読み方と例文
読み方割合
ろうさく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
プロータスは女子が綺羅きらを飾るの性癖をもってその天稟てんぴんの醜をおおうの陋策ろうさくにもとづくものとせり。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
持って生れた心の作用を、不都合なところだけ黒く塗って、消し切りに消すのは、古来から幾千万人の試みた窮策で、幾千万人が等しく失敗した陋策ろうさくである。人間の心は原稿紙とは違う。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)