“ろうさく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
弄策66.7%
陋策33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其許そこもともまた、長政どのに会いに参ったのではないと仰せあったゆえ、お通し申したのじゃ。ここへ来ておことばをたがえるなど、使者としてみぐるしい弄策ろうさく。かまえてお会わせいたすことはできぬ
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
李厳の弄策ろうさくは事実とわかった。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
プロータスは女子が綺羅きらを飾るの性癖をもってその天稟てんぴんの醜をおおうの陋策ろうさくにもとづくものとせり。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
持って生れた心の作用を、不都合なところだけ黒く塗って、消し切りに消すのは、古来から幾千万人の試みた窮策で、幾千万人が等しく失敗した陋策ろうさくである。人間の心は原稿紙とは違う。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)