“其許”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
そこもと75.9%
そこ11.1%
そのもと8.3%
おまへ0.9%
おぬし0.9%
そもじ0.9%
そなた0.9%
そればか0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「さて其許そこもとも二十二歳、若盛りの大切の時期、文武両道を励まねばならぬ。時々参られるのはよろしいが、あまり繁々しばしば来ませぬよう」
柳営秘録かつえ蔵 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
物もよう喰べなんだのであろう。護良もりながとちごうて、其許そこは生れながら体もひよわい、気もよわい。こういう世に生きるには、もっと心を
かたぶ其許そのもと何時いつ江戸へ參られしやととふに彦三郎は今朝こんてう福井町へちやくすぐに承まはりたゞし只今爰許こゝもとへ參りしと申ゆゑ彌々いよ/\合點行ず段々樣子を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
打擲致す程の次第なれば今と成ては勿々なか/\すぐ素直すなほには出すまじけれ共餘り其許おまへいたはしさに此事を内々知せ申すなりと云ければ老人は是を聞て力を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
カピ長 だまれ、むが/\むが/\と、阿呆あはうめ! 其許おぬし御託宣ごたくせんは、冗口仲間むだぐちなかまさけでも飮合のみあとき被言おしゃれ、こゝにはよういわ。
「何を申す怪しい女子! かく申すこのわしこそ秋篠局のお末頭、其許そもじのようなお末は知らぬ」
大鵬のゆくえ (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
……おくよ、其許そなたまへむすめうて、婿むこがねパリスどのゝふか心入こゝろいれほどらせて、よいかの、つぎ水曜日すゐえうびには……いや、ちゃれ、けふは何曜日なにえうびぢゃ?
薄気味うすきび悪くなって遣ろうとするが、最う受取らない。いよ、呉れないと云ったね、いよと、其許そればかりを反覆くりかえして行って了う。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)