“今朝”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
けさ88.2%
こんちょう8.4%
こんてう1.3%
ケサ1.0%
いまあさ0.3%
あさ0.3%
いまちょう0.3%
こんど0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
昨夜ゆうべもすがらしづかねぶりて、今朝けされよりいちはなけにさまし、かほあらかみでつけて着物きものもみづからりしを取出とりいだ
うつせみ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
「ご快気の由、めでたい。今朝こんちょう、出陣と聞しめされ、天機もことのほかおうるわしく拝された。尊氏の首をみる御殊勲の日をお待ち申すぞ」
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かたぶ其許そのもと何時いつ江戸へ參られしやととふに彦三郎は今朝こんてう福井町へちやくすぐに承まはりたゞし只今爰許こゝもとへ參りしと申ゆゑ彌々いよ/\合點行ず段々樣子を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
今朝ケサ朝目アサメがよかつたから」「何と言ふ情ない朝目でせう」などゝ、そは/\と興奮したり、むやみに塞ぎこんだりして居るのを、見聞きしてゐた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
戦前からやっていた、今朝いまあさの新橋の店は、やっている。ここのは、関西風ではなく、ワリシタで食わせるので、牛鍋気分である。
牛鍋からすき焼へ (新字新仮名) / 古川緑波(著)
態々わざ/\斯うして来るには何か訳のあることであろう、今朝あさ勝五郎に見付けられた一件もあるから、こりゃ晩まで待っていられない事が出来たのだな、と察しましたので
現に、今松の兄弟子の今朝いまちょうには、こんな話がある。
寄席 (新字新仮名) / 正岡容(著)
今朝こんど朝廷で女を選んで後宮に入れるということでございますから、もしそんなことにでもなると、困りますから、式はまだあげませんから、急にお嬢様をお伴れ申しました
竇氏 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)