“着物”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きもの87.8%
べべ2.6%
おべべ1.5%
きもん1.0%
ぎもの1.0%
べゝ1.0%
きりもん0.5%
おめし0.5%
きるゐ0.5%
けもの0.5%
なり0.5%
めしもの0.5%
もの0.5%
よろい0.5%
トビ0.5%
フロック0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
三十七年(ねん)九月(ぐわつ)十四日(か)、幻翁(げんおう)望生(ぼうせい)の二人(ふたり)と共(とも)に余(よ)は馬籠(まごめ)に行(ゆ)き、茶店(ちやみせ)に荷物(にもつ)や着物(きもの)を預(あづ)けて置(お)き、息子(むすこ)を人夫(にんぷ)に頼(たの)んで、遺跡(ゐせき)に向(むか)つた。
子供のころ金魚が好きでよく金魚鉢から金魚をすくい出してそれに赤い着物(べべ)をきせたりし、母に見つかって大目玉を頂戴したものである。
棲霞軒雑記 (新字新仮名) / 上村松園(著)
「菊ちゃん、お出し」と言って、お種は妹娘(いもうと)の分だけ湯に溶かして、「どれ、着物(おべべ)がババく成ると不可(いけな)いから、伯母さんが養って進(あ)げる」
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「おマンさん、人間には、いろいろな階級があるなあ。わたしたちのように、石炭の中で、まっ黒になっとるゴンゾもあるかと思や、あんな、ピカピカ光る西洋の着物(きもん)着た、まっ白な女もあるよ」
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
云聞(きか)せ直(すぐ)己(おのれ)が隣家の女房を頼み賣物(うりもの)には花を飾(かざ)れとやら何分宜敷御頼み申すと髮形(かみかたち)から化粧迄(けしやうまで)其頃の風俗に作(つく)り立損料(そんれう)着物(ぎもの)を借請衣裳附(いしやうつけ)まで長庵が拔目(ぬけめ)なく差※をなしお文を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「えらい虱(しらみ)でな。風呂へ入れるいうて着物(べゝ)脱がさはつたら、大変や。身体中一面真赤に腫れ上つててな、見られしまへんどしたんえ。」
乳の匂ひ (新字旧仮名) / 加能作次郎(著)
「あの着物(きりもん)このまゝにしといたら、着られしまへんで。仰山御酒が浸みたるさかい、洗張にやつて、縫直して貰ふたらどうでつしやろ。」
大阪の宿 (旧字旧仮名) / 水上滝太郎(著)
馬「着物(おめし)をお着替なさい、だが箪笥は錠が下りて居ます、鍵はお母(ふくろ)さんの巾着(きんちゃく)の中へ入れてありましたが彼(あ)の儘帯へ揷(はさ)んで一緒にずうとお出かけで」
年明後(ねんあけご)に妻(つま)となし越後に實親(じつおや)ありと探(たづ)ね行しに同國猿島河原にて人手(ひとで)に掛(かゝ)り其首(くび)をば川下にて見附(みつけ)たりと申す然すれば其方どもか奸計(かんけい)にて右の死骸(しがい)へ娘(むすめ)悴(せがれ)の着物(きるゐ)を着せ傳吉を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
林「エヽイ、聞(け)くも聞(け)かねえも要(え)らねえ、放さねえかよ、これ放さねえかてえにあれ着物(けもの)が裂けてしまうじゃアねえか、裂けるよ、放さねえか、放しやがれ」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
キリストは見窄らしい着物(なり)で説教を始めた。
二人‥‥1‥‥ (新字旧仮名) / 李箱(著)
……さあ着物(めしもの)を取り換えましょう。妾(わたし)があなたの着物(めしもの)を着、父の面前へ出て行きます。そうして父を叱ってやります。びっくりすることでしょう。ほんとにいい気味でございますわ
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「おう、これじゃアあんまりだから、小ざっぱりした着物(もの)とあっちの帯を出してくんねえ。」
煩悩秘文書 (新字新仮名) / 林不忘(著)
永年のひいき先——着物(よろい)があるもないもなかった。
小説 円朝 (新字新仮名) / 正岡容(著)
「その着物(トビ)はね、枝川町の溜堀を浚うとあがってくるんです」
金狼 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
それから直ぐに着物(フロック)をぬいだ。ぱちんぱちんとホックの外(はず)れる音がすると、着物はだらりと椅子の背にかかっていた。下着とブルマスとコルセットと靴下だけのマアセルだった。