着物おべべ)” の例文
「菊ちゃん、お出し」と言って、お種は妹娘いもうとの分だけ湯に溶かして、「どれ、着物おべべがババく成ると不可いけないから、伯母さんが養ってげる」
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「十四位に思はれんえな。さう伸びられては着物おべべがたまらへん。」
世の中へ (新字旧仮名) / 加能作次郎(著)
「坊やに着物おべべをこしらえておくれ。」
「房ちゃん、いらっしゃい。着物おべべを着てみましょう——温順おとなしくしないと、東京へ連れて行きませんよ」
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)