“衣裳”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
いしょう81.6%
いしやう6.6%
なり2.9%
いしよう1.5%
きもの1.5%
きぬ0.7%
べべ0.7%
みけし0.7%
みなり0.7%
めし0.7%
(他:3)2.4%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“衣裳”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語2.3%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)0.6%
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆0.3%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
……衣裳いしょう袖口そでぐちは上着下着ともに松葉色の様なる御納戸の繻子しゅすを付け仕立も念をいれて申分なく
「いき」の構造 (新字新仮名) / 九鬼周造(著)
或時サローンに這入はいったら派手はで衣裳いしょうを着た若い女が向うむきになって、洋琴ピアノいていた。
夢十夜 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
衣裳いしやうの好みや身体からだこなしこの種類の女としては水際だつてひんの好い物優しい所がある。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
あまりにもいつもの自分とは似てないので、殆んど他人の像のやうに思はれる、衣裳いしやうをつけて被衣ヴヱールを被つた姿が見えた。
漸々田本で中食をあつらえていると、側にいる客は年齢としごろ四十一二になる女で、衣裳なりは小弁慶の衣物きものに細かい縞の半纒を着ている商人体あきゅうどていのおかみさん
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
一同は寒気かんきを防ぐために盛んに焼火たきびをして猟師を待っているとしばらくしてなの字浦の方からたくましい猟犬が十頭ばかり現われてその後に引き続いて六人の猟師が異様な衣裳なりで登って来る、これこそほんとの山賊らしかった。
鹿狩り (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
い、好い、全く好い! 馬士まごにも衣裳いしようふけれど、うつくしいのは衣裳には及ばんね。物それみづからが美いのだもの、着物などはどうでもい、実は何も着てをらんでも可い」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
そこで少女をとめにふさはしい髮飾かみかざりや衣裳いしようをさせましたが、大事だいじですから、いへおくにかこつてそとへはすこしもさずに、いよ/\こゝろれてやしなひました。
竹取物語 (旧字旧仮名) / 和田万吉(著)
「無駄づかい、無駄づかいも、衣裳きもの道楽とか、演劇しばい道楽とか、そんな道楽なら、たいしたこともないが、いけないのだ」
春心 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
「綺麗な衣裳きものを着るがいい。そうでないと他人ひとに馬鹿にされる」
岷山の隠士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
娼婦たはれめ衣裳きぬを纒へる哲学者鸚鵡眼をとぢもの思ひをる
河馬 (旧字旧仮名) / 中島敦(著)
百草の花のとじめと律義りちぎにも衆芳におくれて折角咲いた黄菊白菊を、何でも御座れに寄集めて小児騙欺こどもだまし木偶でく衣裳べべ
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
皇太子飲食をしものを与へたまふ。即ち衣裳みけしを脱きて飢者に覆ひてのたまはく、安くせよ。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
贅沢な衣裳みなりとどことなく鷹揚なようすを見ても下町の大賈おおどこの箱入娘だということが知れる。
顎十郎捕物帳:20 金鳳釵 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
「失礼ですけど、そのお衣裳めし、結構な地色ですことね」
野萩 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
宝尽しの模様を織った、薄紫の緞子どんす衣裳イイシャンに、水晶の耳環を下げているのも、一層この妓の品の好さを助けているのに違いない。
上海游記 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
なりは白い織紋のある、薄紫の衣裳イイシャンに、やはり何か模様の出た、青磁色の褲子クウズだった。
上海游記 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
あゝ まぼろしのピン 衣裳コスチウムよりぬきとり
希臘十字 (新字旧仮名) / 高祖保(著)
「あなたはあんまり『衣裳トアレット』のことを考へすぎてよ、アデエル。花は着けてもいゝけれど。」そして私は、花瓶から薔薇を一輪とつて、彼女の飾帶かざりおびに留めてやつた。