“いしょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
衣裳75.0%
意匠9.5%
衣装8.1%
遺詔3.4%
囲墻0.7%
夷将0.7%
畏懾0.7%
異象0.7%
衣服0.7%
遺蹤0.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
……衣裳いしょう袖口そでぐちは上着下着ともに松葉色の様なる御納戸の繻子しゅすを付け仕立も念をいれて申分なく
「いき」の構造 (新字新仮名) / 九鬼周造(著)
或時サローンに這入はいったら派手はで衣裳いしょうを着た若い女が向うむきになって、洋琴ピアノいていた。
夢十夜 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
いかに意匠いしょうをこらしても、矢張やは現世げんせ現世げんせだけのことしかできないものとえます……。
すなわち羽根はねが交通機関の理想のごとくなっていたから日本でも西洋でも自由自在に動くものの意匠いしょうには羽根をつけている。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
不思議な事には衣装いしょうも髪も馬も桜もはっきりと目に映じたが、花嫁の顔だけは、どうしても思いつけなかった。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ゼルビノという役者が一まい足りないばかりではない、芝居しばいをするには衣装いしょうも道具もなかった。
陛下また宜しくみずからはかり以て善道を諮諏ししゅし、雅言がげんを察納し、ふかく先帝の遺詔いしょうを追わせたまえ。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
生前のいつくしみと、その遺詔いしょうに依って、太子曹叡そうえいは次の大魏皇帝と仰がれることになった。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
屋敷やしきのめぐりは畠にて、囲墻いしょうを設けず。
遠野物語 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
すなわち張遼ちょうりょうを先鋒に、于禁うきん許褚きょちょ徐晃じょこうなどを、三面から三手に分け、城外の敵を一塁一塁踏み破り、ついに夷将いしょう冒頓ぼくとつを討ち取って、七日のうちに柳城を占領してしまった。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
外夷の威勢に畏懾いしょうしてむを得ざるに出でば、出交易もまた不可なり、いわんや居交易をや。ただ出交易は識見を広め学芸を進むるの便あるのみ。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
日月は天にあって、人生を照覧するものだから、心をきょにしてそれを直観していると、すべての人間界の異象いしょうがまず以て日月の表に現われるのだということを、まじめに信じているものがあるのですから、夜な夜な月色が紅に変ずるのを、吉兆と見たり、悪瑞あくずいと見たりする者の出づるのも抑えることができません。
大菩薩峠:21 無明の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
嫁入よめいりの時に持って来た衣服いしょう道具などはいつしかもうこの無情な夫の遊蕩ゆうとうとなって失われておった。
二面の箏 (新字新仮名) / 鈴木鼓村(著)
私はスミスの伝を読んでこれらの章に至るごとに、古人の刻苦力を用うるの久しくしてかつ至れる、その勝躅しょうちょく遺蹤いしょう、大いにもって吾人ごじんを感奮興起せしむるに足るあるを磋嘆さたんするに耐えざる者である。
貧乏物語 (新字新仮名) / 河上肇(著)