“いしょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
衣裳76.3%
意匠8.9%
衣装7.7%
遺詔3.0%
囲墻0.6%
夷将0.6%
畏懾0.6%
異称0.6%
異象0.6%
衣服0.6%
遺蹤0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一の宮に特殊な神事という鶏毛打(とりげうち)の古楽にはどのくらいの氏子が出て、どんな衣裳(いしょう)をつけて、どんな鉦(かね)と太鼓を打ち鳴らすかの類(たぐい)だ。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
兜(かぶと)、鎧(よろい)の華やかさは云わずもがな、黄金(こがね)の太刀(たち)、白銀(しろがね)の小貫(こざね)、矢壺(やつぼ)や鞍にいたるまで、時代の名工が意匠(いしょう)の粋(すい)を凝(こ)らした物ずくめであった。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「吉(きち)ちゃんが、去年(きょねん)の芝居(しばい)が済(す)んだ時(とき)、黙(だま)って届(とど)けておくんなすったお七の衣装(いしょう)、あたしに着(き)ろとの謎(なぞ)でござんしょう」
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
かくて公卿たちの腹もさだまり、喪(も)は遺詔(いしょう)の檄(げき)と共に、全国の宮方へ通達され、あくまで吉野死守の結束を新たにしていた。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
門はこの家のは北向(きたむ)きなれど、通例は東向きなり。右の図にて厩舎(うまや)のあるあたりにあるなり。門のことを城前(じょうまえ)という。屋敷(やしき)のめぐりは畠にて、囲墻(いしょう)を設けず。
遠野物語 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
すなわち張遼(ちょうりょう)を先鋒に、于禁(うきん)、許褚(きょちょ)、徐晃(じょこう)などを、三面から三手に分け、城外の敵を一塁一塁踏み破り、ついに夷将(いしょう)冒頓(ぼくとつ)を討ち取って、七日のうちに柳城を占領してしまった。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
外夷の威勢に畏懾(いしょう)して已(や)むを得ざるに出でば、出交易もまた不可なり、いわんや居交易をや。ただ出交易は識見を広め学芸を進むるの便あるのみ。象山師これを頷(うなず)く
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
初老とは四十歳の異称(いしょう)と覚えている。こんな熟字(じゅくじ)が入学試験に出ないとも限らないから、僕は念の為めに辞書を引いて見たら果してその通りだった。しかし初老の内容に至っては研究を要する。
親鳥子鳥 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
心を虚(きょ)にしてそれを直観していると、すべての人間界の異象(いしょう)がまず以て日月の表に現われるのだということを、まじめに信じているものがあるのですから、夜な夜な月色が紅に変ずるのを
大菩薩峠:21 無明の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
嫁入(よめいり)の時に持って来た衣服(いしょう)道具などはいつしかもうこの無情な夫の遊蕩(ゆうとう)の費(ひ)となって失われておった。
二面の箏 (新字新仮名) / 鈴木鼓村(著)
私はスミスの伝を読んでこれらの章に至るごとに、古人の刻苦力を用うるの久しくしてかつ至れる、その勝躅(しょうちょく)遺蹤(いしょう)、大いにもって吾人(ごじん)を感奮興起せしむるに足るあるを磋嘆(さたん)するに耐えざる者である。
貧乏物語 (新字新仮名) / 河上肇(著)