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北向
行水でもつかうように、
股の
付根まで
洗った
松五
郎が、
北向の
裏二
階にそぼ
降る
雨の
音を
聞きながら、
徳太郎と
対座していたのは、それから
間もない
後だった。
山田の
書斎は八
畳の
間でしたが、
其に
机を
相対に
据ゑて、
北向の
寒い
武者窓の
薄暗い
間に
立籠つて、
毎日文学の話です、
此に
二人が
鼻を
並べて
居るから
石橋も
繁く訪ねて来る
井戸は
車にて
綱の
長さ十二
尋、
勝手は
北向きにて
師走の
空のから
風ひゆう/\と
吹ぬきの
寒さ、おゝ
堪えがたと
竈の
前に
火なぶりの一
分は一
時にのびて
門はこの家のは
北向きなれど、通例は東向きなり。右の図にて
厩舎のあるあたりにあるなり。門のことを
城前という。
屋敷のめぐりは畠にて、
囲墻を設けず。