“きたむ”の漢字の書き方と例文
語句割合
北向100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
井戸ゐどくるまにてつなながさ十二ひろ勝手かつて北向きたむきにて師走しはすそらのからかぜひゆう/\とふきぬきのさむさ、おゝえがたとかまどまへなぶりの一ぷんは一にのびて
大つごもり (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
門はこの家のは北向きたむきなれど、通例は東向きなり。右の図にて厩舎うまやのあるあたりにあるなり。門のことを城前じょうまえという。屋敷やしきのめぐりは畠にて、囲墻いしょうを設けず。
遠野物語 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
で、……かたごと禿頭はげあたまが、蚊帳かや北向きたむきにでもると、けてそれ平屋ひらやであるため、二人ふたり丁度ちやうど夢枕ゆめまくらつて、たかところで、くもなかことばはしてるやうなかたちるから。……
浅茅生 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)