“立”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
62.9%
たち9.0%
たて8.1%
5.5%
たつ3.5%
たっ3.2%
だて2.5%
だち1.7%
たた0.9%
たゝ0.7%
0.5%
タチ0.3%
たちどこ0.2%
だた0.2%
0.2%
リットル0.2%
0.1%
たと0.1%
りっ0.1%
りつ0.1%
りゅう0.1%
ダテ0.1%
0.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あおい、うつくしいそらしたに、くろけむりがる、煙突えんとつ幾本いくほんった工場こうじょうがありました。その工場こうじょうなかでは、あめチョコを製造せいぞうしていました。
飴チョコの天使 (新字新仮名) / 小川未明(著)
三人かくはたちならびしが、いまだものいわむとする心も出でず。呆れて茫然と其方そなたを見たる、楓の枝ゆらゆらと動きて、大男の姿あり。
照葉狂言 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
○急要ノ事件指起さしおこルトキ、其土地ノ奉行ニテ法ヲたてントスルモ、英国王これヲ禁ジテ、王ノ免許ヲ得ルニ非ザレバ之ヲ施行セシメズ。
「それじゃ、小僧こぞうさんは、どものときから、ひとのできない、さかちをしようと勉強べんきょうしたんだね。」と、たけちゃんが、ききました。
さか立ち小僧さん (新字新仮名) / 小川未明(著)
人間じんかんニ政府ヲたつル所以ハ、此通義ヲ固クスルタメノ趣旨ニテ、政府タランモノハ其臣民ニ満足ヲ得セシメはじめテ真ニ権威アルト云フベシ。
何もも話さねば判らぬが、僕が今の妻と知合になって、正式に結婚を申込もうしこんだ時、仲にたって世話してくれたのは、この今井であった。
友人一家の死 (新字新仮名) / 松崎天民(著)
ところが困つた事には、このお医者がエマアソンを読まうとすると、きまつたやうに其処そこへ飛び込むで来て、邪魔だてする者がある。
金吾ははかまのももだちを高くして、路傍から棟梁とうりょう屋敷の石塀にそって駆け、カサ、カサ……と落葉のふるえる暗やみへ姿を入れる。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
之を追いて山深く入ると弥陀三尊が胸に矢を負いてたたせ給うを見て、随喜渇仰して法躰ほったいとなり、慈興じこうと号して立山を開いたという。
二、三の山名について (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
なに矢張やっぱ洋物屋とうぶつやの旦那様でも、元が士族さんはてで、何かで行詰った事が有って、義理堅い方だから義がたゝないとかなんとか云う所からプイと遣ったか
松と藤芸妓の替紋 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
ヨキ文章ブンショウユエ、ワカ真実シンジツ読者ドクシャ、スナワチチテ、キミガタメ、マコト乾杯カンパイイタイッ! トビアガルホドノアツキ握手アクシュ
創生記 (新字新仮名) / 太宰治(著)
タチ役になると、大分面目を異にして居る。後世は、「して」役になつて居るが、古くは「わき」役である。
江戸歌舞妓の外輪に沿うて (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
さしも遣る方無くかなしめりし貫一は、その悲をたちどころに抜くべきすべを今覚れり。看々みるみる涙のほほかわけるあたりに、あやしあがれる気有きありて青く耀かがやきぬ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
今の御姿おすがたはもう一里先か、エヽせめては一日路いちにちじ程も見透みとおしたきを役たたぬ此眼の腹だたしやと門辺かどべに伸びあがりての甲斐かいなき繰言くりごとそれももっともなりき。
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
……安国と平けくしろしめせとことよさし給ひて、アマ御量ミハカリもちて、ことゝひし磐根・木根ち、草の隻葉カキハをも言封コトヤめて、天降り給ひし……
溶かすべき物質の分子量の数だけのグラム数を一リットルの水に溶かしたもの。これは溶解物質の分子数の濃度を示すことになり、便利な為に多くの場合モル濃度を用いる。
墨流しの物理的研究 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
八「はせな、身体かあだすびれてあうけねい、す事が出来ぜきねい、ホリャ困っさな、女中衆ぞつうす/\」
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
アノ死骸の当人も矢張りそれだぜ詳しい所までは分らぬけれど何でも傍に喧嘩があったので手早く側中かわじゅうの有金を引浚ッてたとうとすると居合せた者共が銘々に其一人に飛掛り初の喧嘩は扨置さておいて己の金を
無惨 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
一たびこの差別をりっしたる時吾人ごじんは一の迷路に入る。ただ生存は人生の目的なるがゆえに、生存に便宜なるこの迷路は入る事いよいよ深くして出ずる事いよいよかたきを感ず。
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
幼儀ようぎ雑箴ざっしん二十首を読めば、りつこうしんより、げんどういんしょく等に至る、皆道にたがわざらんことを欲して、而して実践躬行底きゅうこうていより徳を成さんとするの意、看取すべし。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
シカシ生憎あいにく故障も無かッたと見えて昇は一時頃に参ッた。今日は故意わざと日本服で、茶の糸織の一ツ小袖こそで黒七子くろななこの羽織、帯も何か乙なもので、相変らずりゅうとした服飾こしらえ
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
牡獅子ヲジヽ牝獅子メジヽツガヒ——ツガヒ——獅子、其に絡む嫉妬ヤキモチ獅子とでもいふべき二人ダテの獅子、三人立の獅子と言つた形の石橋様式を流しこんだものが多かつた。
獅子舞と石橋 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
元より断然船借入し上ハ、自然其儀ハ可之候得ども、同心の人をつのるに道あれバ、三大夫及君ヤメルと不止トを此頃早〻承りたし。