“繰言”の読み方と例文
読み方割合
くりごと100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おい繰言くりごとの如き、生彩のない、調子の弱い、従って読者に何の印象をも与えない、贅言をくどくどと列べ立てるのが癖だからである。
陳言套語 (新字新仮名) / 津田左右吉(著)
どんな方法によってでも、一人の子供を挙げることさえできたなら、死んでも恨みはないという繰言くりごと。それを細々こまごまと物語りました。
大菩薩峠:23 他生の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
こたびとてもまた同き繰言くりごとなるべきを、何の未練有りて、いたづらに目をけがし、おもひきずつけんやと、気強くも右より左に掻遣かきやりけるなり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)