“繰廻”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くりまわ80.0%
くりまわし20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何の必要もないのにそういう世帯の繰廻くりまわしを誰にでも吹聴ふいちょうするのが沼南の一癖であった。
三十年前の島田沼南 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
三十ゑんどりの會社員くわいしやゐんつま此形粧このげうそうにて繰廻くりまわしゆくいゑうちおもへば此女このをんな小利口こりこう才覺さいかくひとつにて、良人おつとはくひかつてゆるやららねども、失敬しつけいなは野澤桂次のざわけいじといふ見事みごと立派りつぱ名前なまへあるをとこ
ゆく雲 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
育児院は、ナニ、養生をしてるので、私等わたしどもは九死一生、餓死うえじに凍死こごえじにをしようとする大病人、ちょいとそれ繰廻くりまわしを附けて下すってもかろうと思いましてね。
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)