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繰廻
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くりまわ
ふりがな文庫
“
繰廻
(
くりまわ
)” の例文
何の必要もないのにそういう世帯の
繰廻
(
くりまわ
)
しを誰にでも
吹聴
(
ふいちょう
)
するのが沼南の一癖であった。
三十年前の島田沼南
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
三十
圓
(
ゑん
)
どりの
會社員
(
くわいしやゐん
)
の
妻
(
つま
)
が
此形粧
(
このげうそう
)
にて
繰廻
(
くりまわ
)
しゆく
家
(
いゑ
)
の
中
(
うち
)
おもへば
此女
(
このをんな
)
が
小利口
(
こりこう
)
の
才覺
(
さいかく
)
ひとつにて、
良人
(
おつと
)
が
箔
(
はく
)
の
光
(
ひか
)
つて
見
(
み
)
ゆるやら
知
(
し
)
らねども、
失敬
(
しつけい
)
なは
野澤桂次
(
のざわけいじ
)
といふ
見事
(
みごと
)
立派
(
りつぱ
)
の
名前
(
なまへ
)
ある
男
(
をとこ
)
を
ゆく雲
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
お神さん一人で
繰廻
(
くりまわ
)
しているようだったが、快活で、腹の大きい人で、少し
居馴染
(
いなじ
)
んだ者には、一月二月下宿料が
滞
(
とどこお
)
っても、宜しゅうございます、御都合の
好
(
い
)
い時で、といってビリビリしない。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
それよりは客扱い——
髯
(
ひげ
)
の
生
(
は
)
えた
七難
(
しちむつ
)
かしい軍人でも、訳の解らない田舎の
婆
(
ばあ
)
さんでも、一視同仁に手の中に丸め込む客扱いと、商売上の
繰廻
(
くりまわ
)
しをグングン押切って奮闘する
勝気
(
かちき
)
が必要なんだが
二葉亭余談
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
繰
常用漢字
中学
部首:⽷
19画
廻
漢検準1級
部首:⼵
9画
“繰”で始まる語句
繰
繰返
繰言
繰出
繰込
繰開
繰拡
繰展
繰引
繰延