“繰出”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くりだ83.3%
くりいだ16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのうちに大粒の雨が降って来る。いなびかりがする。あわてて雨戸を繰出くりだしている間に、母は蚊帳のなかへ逃げ込んでしまいました。
蜘蛛の夢 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
露西亜の兵隊が何万満洲へ繰出くりだすうちには、日本ではこれだけ繰出せるとか、あるいは大砲は何門あるとか、兵糧ひょうりょうはどのくらいあるとか
中味と形式 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
調へ今や/\と待居たり只今たゞいま雅樂頭出門とのしらせに直此方も繰出くりいだせり酒井家はかくあらんとは少しも知ず行列ぎやうれつ嚴重げんぢうに來懸る處此方は御墨附おすみつき短刀たんたうの長持を眞先に進ませ下に/\と制止せいし
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
蠅來ればさと繰出くりいだすカメレオンの舌の肉色瞬間に見つ
河馬 (旧字旧仮名) / 中島敦(著)