-
トップ
>
-
繰開
読み方 | 割合 |
くりひら | 60.0% |
くりあ | 20.0% |
くりひろ | 20.0% |
と
腰袴で、細いしない竹の
鞭を手にした案内者の老人が、
硝子蓋を開けて、半ば
繰開いてある、
玉軸金泥の
経を一巻、手渡しして見せてくれた。
山荘の雨戸はもうすべて
繰開けられている。心なしか、いつもの朝のように、
清々しくない。お台所のほうの笑い声もしない。
と熱の無い
口氣で謂ツて、もう冷たくなツた
燒肉を頬張るのは、
風早といふ學士で。彼は今
晝餐を
喰ツてゐるので、喰りながらも、何か原書を
繰開げて眼を通してゐる。