“口氣”の読み方と例文
新字:口気
読み方割合
こうき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と熱の無い口氣こうきで謂ツて、もう冷たくなツた燒肉ビフテキを頬張るのは、風早かざはやといふ學士で。彼は今晝餐ひるげツてゐるので、喰りながらも、何か原書を繰開くりひろげて眼を通してゐる。
解剖室 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
さうしてその有望いうばう前途ぜんとを、安之助やすのすけすでうちにぎつたかのごと口氣こうきであつた。かつその多望たばう安之助やすのすけ未來みらいのなかには、おなじく多望たばう自分じぶんかげが、ふくまれてゐるやうに、かゞやかした。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)