“口髭”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くちひげ99.0%
ひげ1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
福間先生は常人よりもは低かつたであらう。でも金縁近眼鏡をかけ、可成長い口髭へてゐられたやうに覚えてゐる。
二人の友 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
島さんは口髭を立てている。眉のきりっとした、眼のきれいな、品のいい顔だちで、こんな「街」に住むような人柄とはみえない。
季節のない街 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
方々探しても、何うしても分らなかったから、口髭なんか剃って了って、一寸見たくらいでは見違えるようにして、私の故郷に行ったの。
別れたる妻に送る手紙 (新字新仮名) / 近松秋江(著)