“可成”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
かなり50.0%
かな27.3%
なるべく13.6%
よしなり8.2%
なるべ0.9%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“可成”を含む作品のジャンル比率
歴史 > 地理・地誌・紀行 > 日本4.7%
文学 > 日本文学 > 小説 物語2.2%
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆0.6%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
どれ程の死者の数が眠っていると言うことも出来ないような、可成かなり広い墓地の眺めが二人の眼前めのまえひらけた。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
その時になって見ると、岸本が辿たどり着いた愛の世界は罪過の苦しみから出発したところからは可成かなり遠いものであった。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「純粋な芸術」というような言葉は、可成かなり滑稽な言葉である。社会的効果を標準にして、芸術の高下は定める可きである。
愚言二十七箇条 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
誰も拾いてのない川の中に、彼らのいるところよりは可成かなり低い水面に、抛物線ほうぶつせんを描いてずぶりと墜ちた。
石狩川 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)
それで可成なるべく寡言くちすくなに、すきのない様に待遇あしらつてはゐるが、腑に落ちぬ事があり乍らも信吾の話が珍しい。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
女の前に出ると、処嫌はず気取ツた身振をする、心は忽ちとろけるが、それで、煙草の煙の吹き方まで可成なるべく真面目腐ツてやる。
漂泊 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
彼の母というのは、妙光尼みょうこうにといって、いうまでもなく、織田家の忠臣森三左衛門可成よしなり後家ごけである。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それでも近頃はお小姓の中にじって、どうやら何か勤めているらしいので、可成よしなりも、城内の便りは楽しみの一つだった。
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
異裝の男の何人であるかを見定めてからは、自分は平生の通りの心地になつた。そして可成なるべく彼にさとられざる樣に息を殺して、好奇心を以て仔細に彼の擧動に注目した。
葬列 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)