“曉”のいろいろな読み方と例文
新字:
読み方割合
あかつき50.9%
あけ20.8%
さと20.8%
3.8%
あかつ1.9%
あけがた1.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あかつきころになつてやうやみづきたので、二人ふたりそのなかり、いま何處いづく目的めあてもなく、印度洋インドやう唯中たゞなかなみのまに/\漂流たゞよつてるのである。
平次は笹野新三郎と打合せて、八丁堀を繰出したのはあけ寅刻なゝつ。霜を踏んで倉賀屋から、『さざなみ』の前後を、すつかり取圍とりかこませました。
客は自己の無智に乗ぜられていながら、少しもそれをさとらずに、薄い笑談じょうだんの衣を掛けた、苦い皮肉をあびせられて、無邪気に笑い興じている。
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
け方、東北の青い野原をうはばみのぬたくる樣に進んでゐる汽車が、渠の散文詩で歌つた通り、自分その物になつてしまつた。
泡鳴五部作:05 憑き物 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
しめしは江戸四宿の内只此品川のみ然れば遊客いうきやくしたがつて多く彼の吉原にもをさ/\おとらず殊更ことさら此地は海にのぞみてあかつきの他所ほかよりも早けれど客人まろうど後朝きぬ/″\
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
とぐべしと存ずるなり何とていつはりを申べきと問答の中にはやあけがたちかくなりければ安五郎はいそ立去たちさらんとしけるをお粂はまづまたれよと引とめる故安五郎は面倒めんだうなりと突飛つきとばすを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)