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曉
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あかつき
ふりがな文庫
“
曉
(
あかつき
)” の例文
新字:
暁
曉
(
あかつき
)
の
頃
(
ころ
)
になつて
漸
(
やうや
)
く
水
(
みづ
)
も
盡
(
つ
)
きたので、
二人
(
ふたり
)
は
其
(
その
)
中
(
なか
)
に
入
(
い
)
り、
今
(
いま
)
は
何處
(
いづく
)
と
目的
(
めあて
)
もなく、
印度洋
(
インドやう
)
の
唯中
(
たゞなか
)
を
浪
(
なみ
)
のまに/\
漂流
(
たゞよ
)
つて
居
(
を
)
るのである。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
驟雨
(
しうう
)
は
後
(
あと
)
から
後
(
あと
)
からと
驅
(
か
)
つて
來
(
く
)
るので
曉
(
あかつき
)
の
白
(
しら
)
まぬうちから
麥
(
むぎ
)
を
搗
(
つ
)
いて
庭
(
には
)
一
杯
(
ぱい
)
に
筵
(
むしろ
)
を
干
(
ほし
)
た
百姓
(
ひやくしやう
)
をどうかすると
五月蠅
(
うるさ
)
く
苛
(
いぢ
)
めた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
其
(
その
)
支度
(
したく
)
は
朝湯
(
あさゆ
)
にみがき
上
(
あ
)
げてと
霜
(
しも
)
氷
(
こほ
)
る
曉
(
あかつき
)
、あたゝかき
寢床
(
ねどこ
)
の
中
(
うち
)
より
御新造
(
ごしんぞ
)
灰吹
(
はいふ
)
きをたゝきて、これ/\と、
此詞
(
これ
)
が
目覺
(
めざま
)
しの
時計
(
とけい
)
より
胸
(
むね
)
にひゞきて
大つごもり
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
然
(
しか
)
るに
醫學博士
(
いがくはかせ
)
にして、
外科
(
げくわ
)
專門家
(
せんもんか
)
なる
彼
(
かれ
)
が
父
(
ちゝ
)
は、
斷乎
(
だんこ
)
として
彼
(
かれ
)
が
志望
(
しばう
)
を
拒
(
こば
)
み、
若
(
も
)
し
彼
(
かれ
)
にして
司祭
(
しさい
)
となつた
曉
(
あかつき
)
は、
我
(
わ
)
が
子
(
こ
)
とは
認
(
みと
)
めぬと
迄
(
まで
)
云張
(
いひは
)
つた。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
早ほの/″\と明けなんず春の
曉
(
あかつき
)
、峰の嶺、空の雲ならで、まだ照り染めぬ旭影。霞に
鎖
(
とざ
)
せる八つの谷間に
夜
(
よる
)
尚ほ
彷徨
(
さまよ
)
ひて、梢を鳴らす清嵐に鳥の聲尚ほ眠れるが如し。
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
▼ もっと見る
異郷の旅より歸る人の、わが
家
(
や
)
にちかく宿るにしたがひ、いよ/\
愛
(
め
)
づる
曉
(
あかつき
)
の光 一〇九—一一一
神曲:02 浄火
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
今
曉
(
あかつき
)
の光に青白い死人のやうな貌をして口を開けて眠つてゐた處であつた。春三郎は行きなり
続俳諧師:――文太郎の死――
(旧字旧仮名)
/
高浜虚子
(著)
そして、チラリと八五郎を振り返つて、何やら耳打ちをすると、八五郎は早くも平次の氣持を察したらしく、
曉
(
あかつき
)
近い田圃道へ飛び出して、踊りの太鼓の方へ飛んで行きます。
銭形平次捕物控:308 秋祭りの夜
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
一
(
ひと
)
つ
半鉦
(
ばん
)
の
遠
(
とほ
)
あかり、
其
(
それ
)
も
夢
(
ゆめ
)
に
消
(
き
)
えて、
曉
(
あかつき
)
の
霜
(
しも
)
に
置
(
お
)
きかさぬる
灰色
(
はひいろ
)
の
雲
(
くも
)
、
新
(
あたら
)
しき
障子
(
しやうじ
)
を
壓
(
あつ
)
す。ひとり
南天
(
なんてん
)
の
實
(
み
)
に
色鳥
(
いろどり
)
の
音信
(
おとづれ
)
を、
窓
(
まど
)
晴
(
は
)
るゝよ、と
見
(
み
)
れば、ちら/\と
薄雪
(
うすゆき
)
、
淡雪
(
あはゆき
)
。
月令十二態
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
人
(
ひと
)
故
(
ゆえ
)
妻
(
つま
)
を逐はれて、心悲しく
遊
(
あそ
)
びに來た友達と、
曉
(
あかつき
)
深
(
ふか
)
く湖上に
泛
(
うか
)
んだ時である。
筑波ねのほとり
(旧字旧仮名)
/
横瀬夜雨
(著)
元
(
もと
)
より
當人
(
たうにん
)
は、
資本主
(
しほんぬし
)
ではなかつたのだけれども、
愈
(
いよ/\
)
といふ
曉
(
あかつき
)
に、
勘定
(
かんぢやう
)
して
見
(
み
)
ると
大
(
おほ
)
きな
缺損
(
けつそん
)
と
事
(
こと
)
が
極
(
きま
)
つたので、
無論
(
むろん
)
事業
(
じげふ
)
は
繼續
(
けいぞく
)
する
譯
(
わけ
)
に
行
(
ゆ
)
かず、
當人
(
たうにん
)
は
必然
(
ひつぜん
)
の
結果
(
けつくわ
)
、
地位
(
ちゐ
)
を
失
(
うしな
)
つたぎりになつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
救
(
すく
)
はんとの其孝心が天に
通
(
つう
)
じ神や
佛
(
ほとけ
)
の
冥助
(
めいじよ
)
にて
賣代
(
うりしろ
)
なしたる
曉
(
あかつき
)
には如何なる
貴人
(
きじん
)
有福
(
いうふく
)
の人に愛され請出され却つて
結構
(
けつこう
)
の身ともなり
結句
(
けつく
)
我手に
育
(
そだ
)
ちしより末の
幸福
(
しあはせ
)
見る樣に
成
(
なる
)
まじき者にも非ず
能
(
よく
)
覺悟
(
かくご
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
曉
(
あかつき
)
ひとり消えてゆく
草わかば
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
諸君
(
しよくん
)
は
好奇心
(
こうきしん
)
から
禍
(
わざはひ
)
を
招
(
まね
)
いた
罰
(
ばつ
)
として、
海底戰鬪艇
(
かいていせんとうてい
)
の
竣成
(
しゆんせい
)
した
曉
(
あかつき
)
にも、
裝飾
(
かざり
)
の
無
(
な
)
い
船室
(
せんしつ
)
に
辛房
(
しんぼう
)
せねばなりませんよ。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
大抵
(
たいてい
)
が
五十年
(
ごじふねん
)
と
定
(
さだ
)
まつた
命
(
いのち
)
の
相場
(
さうば
)
黄金
(
こがね
)
を
以
(
もつ
)
て
狂
(
くる
)
はせる
譯
(
わけ
)
には
行
(
ゆ
)
かず、
花降
(
はなふ
)
り
樂
(
がく
)
きこえて
紫雲
(
しうん
)
の
來迎
(
らいがう
)
する
曉
(
あかつき
)
には
代人料
(
だいにんれう
)
にて
事
(
こと
)
調
(
とゝの
)
はずとは
誰
(
たれ
)
もかねて
知
(
し
)
れたる
話
(
はなし
)
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
窓から射し入る秋の
曉
(
あかつき
)
の光りが、息を引き取つた娘の顏を、美しく神々しく照し出します。
銭形平次捕物控:150 槍の折れ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
然
(
しか
)
しです、
新生活
(
しんせいくわつ
)
の
曉
(
あかつき
)
は
輝
(
かゞや
)
いて、
正義
(
せいぎ
)
が
勝
(
かち
)
を
制
(
せい
)
するやうになれば、
我々
(
われ/\
)
の
町
(
まち
)
でも
大
(
おほい
)
に
祭
(
まつり
)
をして
喜
(
よろこ
)
び
祝
(
いは
)
ひませう。が、
私
(
わたし
)
は
其迄
(
それまで
)
は
待
(
ま
)
たれません、
其時分
(
そのじぶん
)
にはもう
死
(
し
)
んで
了
(
しま
)
ひます。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
曉
(
あかつき
)
の
霜
(
しも
)
を
裂
(
さ
)
き、
夕暮
(
ゆふぐれ
)
の
霧
(
きり
)
を
分
(
わ
)
けて、
山姫
(
やまひめ
)
が
撞木
(
しゆもく
)
を
當
(
あ
)
てて、もみぢの
紅
(
くれなゐ
)
を
里
(
さと
)
に
響
(
ひゞ
)
かす、
樹々
(
きゞ
)
の
錦
(
にしき
)
の
知
(
し
)
らせ、と
見
(
み
)
れば、
龍膽
(
りんだう
)
に
似
(
に
)
て
俯向
(
うつむ
)
けに
咲
(
さ
)
いた、
半鐘
(
はんしよう
)
の
銅
(
あかゞね
)
は、
月
(
つき
)
に
紫
(
むらさき
)
の
影
(
かげ
)
を
照
(
て
)
らす。
魔法罎
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
致し候に
翌年
(
よくねん
)
三月
安産
(
あんざん
)
せしが其夜の中に
小兒
(
せうに
)
は
相果
(
あひはて
)
娘も
血氣
(
ちのけ
)
上りて是も其夜の
曉
(
あかつき
)
に死去致し候に付き
近邊
(
きんぺん
)
の者共
寄集
(
よりあつま
)
り相談するも
遠國者
(
ゑんごくもの
)
故
菩提所
(
ぼだいしよ
)
も
無
(
なく
)
依て私しの寺へ頼み
葬
(
はう
)
むり遣し候其後お三婆は
狂氣
(
きやうき
)
致し
若君樣
(
わかぎみさま
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
曉
(
あかつき
)
をいづこの野べに
春鳥集
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
曉
(
あかつき
)
浪
(
なみ
)
の驚けば
花守
(旧字旧仮名)
/
横瀬夜雨
(著)
戀
(
こひ
)
は
一人
(
ひとり
)
ぞ
安
(
やす
)
かりける、
何事
(
なにごと
)
も
言
(
い
)
はじ
思
(
おも
)
はじ、
仰
(
おふ
)
せられても
給
(
たま
)
はるなとて、
曉
(
あかつき
)
の
月
(
つき
)
に
影
(
かげ
)
を
別
(
わか
)
ちしが、これより
姫
(
ひめ
)
は
如何
(
いか
)
に
成
(
な
)
りけん、
扨
(
さて
)
も
敏
(
さとし
)
は
如何
(
いか
)
に
成
(
な
)
りけん
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
曉
(
あかつき
)
近い寒さに凍つてしまつて、叩いても、押しても貧乏搖ぎもすることではありません。
銭形平次捕物控:215 妾の貞操
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
まあお
待
(
ま
)
ちなさい、
左樣
(
さやう
)
今
(
いま
)
に
遙
(
はる
)
か
遠
(
とほ
)
き
未來
(
みらい
)
に、
監獄
(
かんごく
)
だの、
瘋癲病院
(
ふうてんびやうゐん
)
の
全廢
(
ぜんぱい
)
された
曉
(
あかつき
)
には、
即
(
すなは
)
ち
此
(
こ
)
の
窓
(
まど
)
の
鐵格子
(
てつがうし
)
も、
此
(
こ
)
の
病院服
(
びやうゐんふく
)
も、
全
(
まつた
)
く
無用
(
むよう
)
になつて
了
(
しま
)
ひませう、
無論
(
むろん
)
、
然云
(
さうい
)
ふ
時
(
とき
)
は
早晩
(
さうばん
)
來
(
き
)
ませう。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
これからは
又々
(
また/\
)
斷食
(
だんじき
)
、
此
(
この
)
日
(
ひ
)
も
空
(
むな
)
しく
暮
(
く
)
れて
夜
(
よ
)
に
入
(
い
)
つたが、
考
(
かんが
)
へると
此後
(
このゝち
)
吾等
(
われら
)
は
如何
(
いか
)
になる
事
(
こと
)
やら、
絶望
(
ぜつぼう
)
と
躍氣
(
やつき
)
とに
終夜
(
しゆうや
)
眠
(
ねむ
)
らず、
翌朝
(
よくてう
)
になつて、
曉
(
あかつき
)
の
風
(
かぜ
)
はそよ/\と
吹
(
ふ
)
いて、
東
(
ひがし
)
の
空
(
そら
)
は
白
(
しら
)
んで
來
(
き
)
たが
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
も言はざりしが
漸々
(
やう/\
)
にして答るやう如何にも
御噺
(
おはなし
)
申せし通り平川天神の
裏門前
(
うらもんまへ
)
にて其日の
曉
(
あかつき
)
長庵に
逢
(
あひ
)
しに相違これ無ことに付其所は
何處
(
どこ
)
迄も證據人に相立申べし
去
(
さり
)
ながら
札
(
ふだ
)
の
辻
(
つじ
)
の人殺しが長庵と言ふことの證據人には
相立難
(
あひたちがた
)
しと言へば長助
點頭
(
うなづき
)
夫は如何にも
承知
(
しようち
)
致
(
いた
)
しぬ只平川にて其朝まだき長庵に
逢
(
あひ
)
たると言ふことを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
何
(
なに
)
はゞかりての
御遠慮
(
ごゑんりよ
)
ぞや
身
(
み
)
を
觀
(
くわん
)
ずれば
御恨
(
おうら
)
みも
未練
(
みれん
)
も
何
(
なに
)
もあらずお二
タ
方
(
かた
)
さま
首尾
(
しび
)
とゝのひし
曉
(
あかつき
)
には
潔
(
いさぎ
)
よく
斯々
(
かう/\
)
して
流石
(
さすが
)
は
貞操
(
みさを
)
を
立
(
たつ
)
るとだけ
君
(
きみ
)
さまに
知
(
し
)
られなば
夫
(
それ
)
を
五月雨
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
曉
(
あかつき
)
近い月は冴えて、この緊張しきつた情景を冷たく照し出して居ります。
銭形平次捕物控:164 幽霊の手紙
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
その
曉
(
あかつき
)
に
何
(
なに
)
かいさゝか
仕損
(
しそこ
)
なゐでもこしらゆれば
我
(
わ
)
れは
首尾
(
しゆび
)
よく
離縁
(
りえん
)
になりて、一
本
(
ぽん
)
立
(
だち
)
の
野中
(
のなか
)
の
杉
(
すぎ
)
ともならば、
其
(
そ
)
れよりは
我
(
わ
)
が
自由
(
じゆう
)
にて
其時
(
そのとき
)
に
幸福
(
しやわせ
)
といふ
詞
(
ことば
)
を
與
(
あた
)
へ
給
(
たま
)
へと
笑
(
わら
)
ふに
ゆく雲
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「へエ——檢校になつた
曉
(
あかつき
)
、經師屋の下職ぢや
婿
(
むこ
)
にならねえ——と」
銭形平次捕物控:064 九百九十両
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
切
(
き
)
られぬ
縁
(
ゑん
)
の
血筋
(
ちすぢ
)
といへば
有
(
あ
)
るほどの
惡戯
(
いたづら
)
を
盡
(
つく
)
して
瓦解
(
ぐわかい
)
の
曉
(
あかつき
)
に
落
(
おち
)
こむは
此淵
(
このふち
)
、
知
(
し
)
らぬと
言
(
い
)
ひても
世間
(
せけん
)
のゆるさねば、
家
(
いへ
)
の
名
(
な
)
をしく
我
(
わ
)
が
顏
(
かほ
)
はづかしきに
惜
(
を
)
しき
倉庫
(
くら
)
をも
開
(
ひら
)
くぞかし
大つごもり
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
番所へ送つた歸り、
曉
(
あかつき
)
の霜を踏んで、ガラツ八は問ひかけました。
銭形平次捕物控:059 酒屋火事
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
因果
(
いんぐわ
)
を
含
(
ふく
)
めし
情
(
なさけ
)
の
詞
(
ことば
)
さても
六三
(
ろくさ
)
露顯
(
ろけん
)
の
曉
(
あかつき
)
は、
頸
(
くび
)
さし
延
(
の
)
べて
合掌
(
がつしやう
)
の
覺悟
(
かくご
)
なりしを、
物
(
もの
)
やはらかに
若
(
し
)
かも
御主君
(
ごしゆくん
)
が、
手
(
て
)
を
下
(
さ
)
げるぞ
六三
(
ろくさ
)
邸
(
やしき
)
を
立退
(
たちの
)
いて
呉
(
く
)
れ、
我
(
わ
)
れも
飽
(
あく
)
まで
可愛
(
かあゆ
)
き
其方
(
そち
)
に
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
寢もやらずに
曉
(
あかつき
)
を待つてゐる人々の心持を暗くするばかりです。
銭形平次捕物控:287 血塗られた祝言
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
私
(
わたし
)
の
手足
(
てあし
)
が
働
(
はたら
)
かぬ
時
(
とき
)
に
成
(
な
)
りて
何分
(
なにぶん
)
のお
世話
(
せは
)
をお
頼
(
たの
)
み
申
(
まを
)
さねば
成
(
な
)
らぬ
曉
(
あかつき
)
、
月給
(
げつきう
)
八
圓
(
ゑん
)
で
何
(
ど
)
う
成
(
な
)
らう、
夫
(
そ
)
れを
思
(
おも
)
ふと
今
(
いま
)
のうち
覺悟
(
かくご
)
を
極
(
き
)
めて、
少
(
すこ
)
しは
互
(
たが
)
ひに
愁
(
つ
)
らき
事
(
こと
)
なりとも
當分
(
たうぶん
)
夫婦
(
ふうふ
)
別
(
わか
)
れして
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
つれなく
見
(
み
)
えし
有明
(
ありあけ
)
の
月
(
つき
)
の
形見
(
かたみ
)
を
空
(
そら
)
に
眺
(
なが
)
めて、(
曉
(
あかつき
)
ばかり)と
呌
(
うめ
)
きけんか
知
(
し
)
らず。
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
子
(
こ
)
たる
我々
(
われ/\
)
が
申譯
(
まをしわけ
)
の
言葉
(
ことば
)
なし、
是非
(
ぜひ
)
に
止
(
と
)
まり
給
(
たま
)
へと
言
(
い
)
へども、いや/\
其樣
(
そのやう
)
の
事
(
こと
)
はお
前樣
(
まへさま
)
出世
(
しゆつせ
)
の
曉
(
あかつき
)
にいふて
下
(
くだ
)
され、
今
(
いま
)
は
聞
(
きゝ
)
ませぬとて
孤身
(
みひとつ
)
の
風呂敷
(
ふろしき
)
づゝみ、
谷中
(
やなか
)
の
家
(
いへ
)
は
貸家
(
かしや
)
の
札
(
ふだ
)
はられて
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
曉
部首:⽇
16画
“曉”を含む語句
拂曉
曉天
曉方
沒分曉漢
翌曉
曉闇
昨曉
曉星
曉凪
明曉
曉寅刻
払曉
今曉
曉月夜
曉近
冬曉
曉露
曉風
沒分曉
公曉
...