“東”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひがし50.5%
あずま19.7%
あづま8.1%
ひんがし5.1%
とう3.0%
ひむがし2.5%
イースト2.0%
アヅマ1.5%
トン1.0%
ヒムガシ1.0%
こち0.5%
0.5%
ひがしの0.5%
ひむかし0.5%
まえ0.5%
やまと0.5%
アズマ0.5%
オストロ0.5%
トウ0.5%
ヒガシ0.5%
西0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あるあさのこと、ひがしそらがやっとあかくなりはじめたころ、いつものごとくふねそうと、海岸かいがんをさして、いえかけたのであります。
羽衣物語 (新字新仮名) / 小川未明(著)
眼鏡めがねをかけているのが、有田ありたくんのおかあさん、ひくいちぢれがみのが、あずまくんのおかあさん、ふとっているのは、小原おばらくんのおかあさんさ。
生きぬく力 (新字新仮名) / 小川未明(著)
いきに吾がふ君はとりが鳴くあづまの坂を今日か越ゆらむ」(同・三一九四)等、結句の同じものがあるのは注意すべきである。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
またわが愛もてつなぎ留めではやまじ。それもかなわでひんがしに還りたまわんとならば、親とともにかんは易けれど、かほどに多き路用をいずくよりか得ん。
舞姫 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
郡上ぐじょうの領主、とう下野守常縁しもつけのかみつねよりが征東指揮官として派遣され、下総の領地に下って、一族の千葉実胤ちばさねたねと共同戦線をはって攻撃したので、公方方も守りをかたくして防戦につとめ
大毘古おほびこの命高志こしみちに遣し、その子建沼河別たけぬなかはわけの命をひむがしの方十二とをまりふたに遣して、そのまつろはぬ人どもを言向けやはさしめ、また日子坐ひこいますみこをば、旦波たにはの國に遣して
日曜日の午後、イーストの大公園ヴィクトーリア・パークのせまい池は、そういう若者たちが、男同士、または女の友達をのせて漕ぎまわるボートで、こみあっていた。
道標 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
鎌倉室町の京・アヅマの五山の禅僧の漢文学の影響を、極度にとり入れた後世の文学・芸術・芸道が、西行の境地を更に拡げて、細みを、不惑に基礎を据ゑたさびに徹せしめたのも無理はない。
それは二枚ともトンであった。もとより之も包牌パオパイである。「あら見えちゃったわ」といいながら、之を立てようとすると清三が
彼が殺したか (新字新仮名) / 浜尾四郎(著)
過去スギニし方の西の国からおむがしきヒムガシの土への運動は、歴史に現れたよりも、更に多くの下積みに埋れた事実があるのである。
妣が国へ・常世へ (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
この辺では穏やかでないこち寄りの南風はえが数日来、絶え間なしに吹いているところで、追手の風でも余程自信のある船頭でないと船を出せるものでないことが商売柄千六にはよくわかっていた。
名娼満月 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
されば「都伝摸とても年増夷辺伐いえば様」その広夷ひろいに飽き果て散播都天門さわっても呉弩くれぬかこちて自害した。
ここにおいて我が第二回目の国書には「ひがしの天皇つつしみて西にしの皇帝に白す」
国号の由来 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
(御齒は三枝なす押齒に坐しき。)ここに民をてて、土を掘りて、その御骨を求ぎて、すなはちその御骨を獲て、その蚊屋野のひむかしの山に、御陵作りてをさめまつりて、韓帒からふくろが子どもに
それから的を見透すというと、これはさす、これはおちる、これはまえ、これは西うしろということが明瞭はっきりとわかるのでござる
大菩薩峠:14 お銀様の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
れいのやまとあやあたいのやからとは平ぜい往来の頻繁なこの宮の舎人をつとめてゐるだけに尚さら、小黒の胸にはひしひしと感じられるのだつた。
春泥:『白鳳』第一部 (新字旧仮名) / 神西清(著)
そしてまた何等別の名も見附からなかったのでそこで始めて立チ彼岸の新称を与え、後ち更にそれをアズマ彼岸ならびに江戸彼岸と為した。
植物記 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
「事実あの虹は、皮肉な嘲笑的な怪物でしたよ。ところで貴方は、オストロゴートの王テオドリッヒを……。あのラヴェンナ城塞の悲劇を御存じでしょうか」
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
またngはウまたはイの音になり(「ジャウ」「トウ」「カウ」などの語尾ウ、「ヘイ」「セイ」などの語尾イは、もとngである)
国語音韻の変遷 (新字新仮名) / 橋本進吉(著)
数年前「ヒガシ」の門徒が、此までかた門徒連のやつた宗風のすたれるのを歎いて「雑行雑修ザフギヤウザフシユをふりすてゝ」と言ふ遺誡をふりかざして、門松め縄を廃止にしようとした時は、一騒動があつた。
古代生活の研究:常世の国 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
川は西北の方へ流れ去り、本道は東南の山の中へ指して登って行くようになって居るです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)