“東”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
ひがし47.2%
あずま23.0%
あづま6.8%
ひんがし5.0%
とう3.1%
ひむがし3.1%
イースト2.5%
アヅマ1.9%
こち0.6%
0.6%
(他:10)6.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“東”を含む作品のジャンル比率
歴史 > 日本史 > 日本史9.1%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)3.9%
文学 > 日本文学 > 詩歌2.2%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
ひがしたゞひく水田すゐでんはたけとで村落むらあひだ點在てんざいしてる。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
また日高郡上山路かみさんじ村は、大小七十二社をひがし大字の社に合併し、小さきほこらはことごとく川へ流さしむ。
神社合祀に関する意見 (新字新仮名) / 南方熊楠(著)
清涼寺せいりょうじを過ぎ、北嵯峨の松尾神社の前まで来たとき、彼は近衆きんじゅのうちのあずま六右衛門をよび出して、
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
おさない頃多くの夢を小さい胸に抱いてあずまから上って来たことのある逢坂の山を、女は二十年後に再び越えて往った。
姨捨 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
天皇すめろぎ御代みよさかえむとあづまなるみちのくやま金花くがねはなく 〔巻十八・四〇九七〕 大伴家持
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
いきに吾がふ君はとりが鳴くあづまの坂を今日か越ゆらむ」(同・三一九四)等
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
それもかなはでひんがしに還り玉はんとならば、親と共に往かんは易けれど、か程に多き路用を何処いづくよりか得ん。
舞姫 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
金太 (先に立って、草に蔽われた小道を元気よく登って行きながら、うたう)見よひんがしの朝ぼらけ……
樹氷 (新字新仮名) / 三好十郎(著)
とう州、静海せいかい軍の姚氏ちょうしがその部下と共に、海の魚を捕って年々の貢物みつぎものにしていました。
「九郎様。あなたは存外、何でもお心得ですから、おおかたご存知の事でしょうが、北は碓氷うすいを境に、南は足柄山を境として、これから東が、坂東ばんどうと申します。いわゆる、とうこくに入ります」
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ひむがしたぎ御門みかどさもらへど昨日きのふ今日けふすこともなし 〔巻二・一八四〕 日並皇子宮の舎人
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
ひむがしの海さしわたる朝日影石仏はしぬこよなき目見まみ
黒檜 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
ジャック・ロンドンが「奈落の人々」というルポルタージュを書いてロンドンのイーストの恐ろしい生活の細目を世界の前にひらいてみせた。
日曜日の午後、イーストの大公園ヴィクトーリア・パークのせまい池は、そういう若者たちが、男同士、または女の友達をのせて漕ぎまわるボートで、こみあっていた。
道標 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
我が国にも這入つて居て、在来の童謡に神道がやどつて出ると言ふ信仰と一つになつて、国風を蒐め竹枝を拾ふ試みが既に行はれて、アヅマ歌其外地方の民謡などの可なりの分量が
万葉集のなり立ち (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
鎌倉室町の京・アヅマの五山の禅僧の漢文学の影響を、極度にとり入れた後世の文学・芸術・芸道が、西行の境地を更に拡げて、細みを、不惑に基礎を据ゑたさびに徹せしめたのも無理はない。
この辺では穏やかでないこち寄りの南風はえが数日来、絶え間なしに吹いているところで、追手の風でも余程自信のある船頭でないと船を出せるものでないことが商売柄千六にはよくわかっていた。
名娼満月 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
〈婦女の身三種大過、何ら三と為す、いわゆる婦女の戸門寛大なる、両乳汁流るる、これ三種と名づく〉(『正法念処経』四五)、されば「都伝摸とても年増夷辺伐いえば様」その広夷ひろいに飽き果て散播都天門さわっても呉弩くれぬかこちて自害した。
ここにおいて我が第二回目の国書には「ひがしの天皇つつしみて西にしの皇帝に白す」と改めた。
国号の由来 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
ここに民をてて、土を掘りて、その御骨を求ぎて、すなはちその御骨を獲て、その蚊屋野のひむかしの山に、御陵作りてをさめまつりて、韓帒からふくろが子どもに、その御陵を守らしめたまひき。
これはまえ、これは西うしろということが明瞭はっきりとわかるのでござる
大菩薩峠:14 お銀様の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
そんな空気が、なにせ工事の現場がさほど遠くはない上に、れいのやまとあやあたいのやからとは平ぜい往来の頻繁なこの宮の舎人をつとめてゐるだけに尚さら、小黒の胸にはひしひしと感じられるのだつた。
春泥:『白鳳』第一部 (新字旧仮名) / 神西清(著)
そしてまた何等別の名も見附からなかったのでそこで始めて立チ彼岸の新称を与え、後ち更にそれをアズマ彼岸ならびに江戸彼岸と為した。
植物記 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
「事実あの虹は、皮肉な嘲笑的な怪物でしたよ。ところで貴方は、オストロゴートの王テオドリッヒを……。あのラヴェンナ城塞の悲劇を御存じでしょうか」
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
またngはウまたはイの音になり(「ジャウ」「トウ」「カウ」などの語尾ウ、「ヘイ」「セイ」などの語尾イは、もとngである)、入声の語尾のpはフ、kはクまたはキになり
国語音韻の変遷 (新字新仮名) / 橋本進吉(著)
「あ、そこにあるか、じゃ、トン単吊タンチャオじゃないな」
彼が殺したか (新字新仮名) / 浜尾四郎(著)
それは二枚ともトンであった。
彼が殺したか (新字新仮名) / 浜尾四郎(著)
数年前「ヒガシ」の門徒が、此までかた門徒連のやつた宗風のすたれるのを歎いて「雑行雑修ザフギヤウザフシユをふりすてゝ」と言ふ遺誡をふりかざして、門松め縄を廃止にしようとした時は、一騒動があつた。
古代生活の研究:常世の国 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
過去スギニし方の西の国からおむがしきヒムガシの土への運動は、歴史に現れたよりも、更に多くの下積みに埋れた事実があるのである。
妣が国へ・常世へ (新字旧仮名) / 折口信夫(著)