“あづま”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:アヅマ
語句割合
41.0%
吾妻41.0%
吾嬬5.1%
四阿2.6%
東京2.6%
東國2.6%
東都2.6%
阿豆麻2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「鳥が鳴くあづまの空に僥倖ふさへしに、行かんと思へど便宜よし旅費さねもなし」との述懐は、当時の都人士の憧憬あこがれるところを露骨に歌ったものであった。
女は吾妻あづま下駄をつつかけると、心配さうに店へ捜しに来た。ぼんやりした小僧もやむを得ず罐詰めの間などを覗いて見てゐる。
あばばばば (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
ここにすなはちそののこりのひるの片端もちて、待ち打ちたまへば、その目にあたりて、打ち殺しつ。かれその坂に登り立ちて、三たび歎かして詔りたまひしく、「吾嬬あづまはや」と詔りたまひき。
烏帽子見ゆ 四阿あづま 猫見ゆ
わが路ゆかむ (旧字旧仮名) / 三好達治(著)
訝り集ふ人々の、贔負心に冷笑あざわらふ、これも名残の一ツなると。お心強くも背後に聞きなしたまひて、我を東京あづまへ携へ出でたまひたるは、我七ツのほどの事なりき。
葛のうら葉 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
東國あづまにはしかぞ尻打つ盥打つ然かする時は子をうむは遠し
長塚節歌集:2 中 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
四五日過ぎて清吉は八五郎に送られ、箱根の温泉いでゆを志して江戸を出しが、夫よりたどる東海道いたるは京か大阪の、夢はいつでも東都あづまなるべし。
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
かれその國に名づけて阿豆麻あづまといふなり。