東京あづま)” の例文
訝り集ふ人々の、贔負心に冷笑あざわらふ、これも名残の一ツなると。お心強くも背後に聞きなしたまひて、我を東京あづまへ携へ出でたまひたるは、我七ツのほどの事なりき。
葛のうら葉 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)