清水紫琴
1868.01.25 〜 1933.07.31
著者としての作品一覧
一青年異様の述懐(新字旧仮名)
読書目安時間:約7分
恋愛を知らずして、恋愛を画くは。殆んど素人の、水先案内をなすが如し。いはんや、異性の人の、恋愛においてをや。されどかれは、誤れば人命を傷ふの恐れあれど、これは間違へばとて、人の笑ひ …
読書目安時間:約7分
恋愛を知らずして、恋愛を画くは。殆んど素人の、水先案内をなすが如し。いはんや、異性の人の、恋愛においてをや。されどかれは、誤れば人命を傷ふの恐れあれど、これは間違へばとて、人の笑ひ …
今様夫婦気質(新字旧仮名)
読書目安時間:約9分
素麺は潰しても潰しの利かぬ学者の奥様 山の手のどこやらに、是波霜太様とて、旦那は日々さるお役所の属官勤め、お髭もまだ薄墨の、多くはあらぬ御俸給ながら、奥様もさる学校の女教師様、お二 …
読書目安時間:約9分
素麺は潰しても潰しの利かぬ学者の奥様 山の手のどこやらに、是波霜太様とて、旦那は日々さるお役所の属官勤め、お髭もまだ薄墨の、多くはあらぬ御俸給ながら、奥様もさる学校の女教師様、お二 …
移民学園(新字旧仮名)
読書目安時間:約38分
身は錦繍に包まれて、玉殿の奥深くといふ際にこそあらね。名宣らばさてはと、おほかたの人もうなづく、良人に侍り。朝夕爨が炊ぐ米、よしや一年を流し元に捨てたればとて、それ眼立つべき内証に …
読書目安時間:約38分
身は錦繍に包まれて、玉殿の奥深くといふ際にこそあらね。名宣らばさてはと、おほかたの人もうなづく、良人に侍り。朝夕爨が炊ぐ米、よしや一年を流し元に捨てたればとて、それ眼立つべき内証に …
葛のうら葉(新字旧仮名)
読書目安時間:約38分
その上 憎きもかの人、恋しきもかの人なりけり。我はなど憎きと恋しきと、氷炭相容れぬ二ツの情を、一人の人の上にやは注ぐなる。憎しといへばその人の、肉を食みても、なほあきたらぬほどなる …
読書目安時間:約38分
その上 憎きもかの人、恋しきもかの人なりけり。我はなど憎きと恋しきと、氷炭相容れぬ二ツの情を、一人の人の上にやは注ぐなる。憎しといへばその人の、肉を食みても、なほあきたらぬほどなる …
心の鬼(新字旧仮名)
読書目安時間:約38分
五百機立てて綾錦、織りてはおろす西陣の糸屋町といふに、親の代より仲買商手広く営みて、富有の名遠近にかくれなき近江屋といふがあり。主人は庄太郎とて三十五六の男盛り、色こそは京男にあり …
読書目安時間:約38分
五百機立てて綾錦、織りてはおろす西陣の糸屋町といふに、親の代より仲買商手広く営みて、富有の名遠近にかくれなき近江屋といふがあり。主人は庄太郎とて三十五六の男盛り、色こそは京男にあり …
小むすめ(新字旧仮名)
読書目安時間:約10分
氷の塊かとも見ゆる冬の月は、キラキラとした凄しい顔を大空に見せてはをれど、人は皆夜寒に怖ぢてや、各家戸を閉ぢたれば、まだ宵ながら四辺寂として音もなし。さなきだに陰気なる家の、物淋し …
読書目安時間:約10分
氷の塊かとも見ゆる冬の月は、キラキラとした凄しい顔を大空に見せてはをれど、人は皆夜寒に怖ぢてや、各家戸を閉ぢたれば、まだ宵ながら四辺寂として音もなし。さなきだに陰気なる家の、物淋し …
こわれ指環(新字旧仮名)
読書目安時間:約18分
あなたは私のこの指環の玉が抜けておりますのがお気にかかるの、そりやアあなたのおつしやる通り、こんなにこわれたまんまではめておりますのは、あんまり見つともよくありませんから、何なりと …
読書目安時間:約18分
あなたは私のこの指環の玉が抜けておりますのがお気にかかるの、そりやアあなたのおつしやる通り、こんなにこわれたまんまではめておりますのは、あんまり見つともよくありませんから、何なりと …
したゆく水(新字旧仮名)
読書目安時間:約1時間14分
第一回 本郷西片町の何番地とやらむ。同じやうなる生垣建続きたる中に、別ても眼立つ一搆え。深井澄と掲げたる表札の文字こそ、さして世に公ならね。庭の木石、書斎の好み、借家でない事は、一 …
読書目安時間:約1時間14分
第一回 本郷西片町の何番地とやらむ。同じやうなる生垣建続きたる中に、別ても眼立つ一搆え。深井澄と掲げたる表札の文字こそ、さして世に公ならね。庭の木石、書斎の好み、借家でない事は、一 …
磯馴松(新字旧仮名)
読書目安時間:約17分
ゲエープツ、ああ酔つたぞ酔つたぞ真実に好い心持に酔つて。かう酔つた時の心持は実に何ともいへないや。嬶が怒らうが、小児が泣かうがサ、ハハハハゲエープツ、ああ好い心持だ。こんな心持は天 …
読書目安時間:約17分
ゲエープツ、ああ酔つたぞ酔つたぞ真実に好い心持に酔つて。かう酔つた時の心持は実に何ともいへないや。嬶が怒らうが、小児が泣かうがサ、ハハハハゲエープツ、ああ好い心持だ。こんな心持は天 …
誰が罪(新字旧仮名)
読書目安時間:約47分
その一 『監獄といへばあたまから、善人の行くべき処でないと思ふ人が多い。なるほどそれは国事犯者の少数と、ある一二の項目に触れて禁錮された、人々とを除いたならば、まるつきり、純潔無垢 …
読書目安時間:約47分
その一 『監獄といへばあたまから、善人の行くべき処でないと思ふ人が多い。なるほどそれは国事犯者の少数と、ある一二の項目に触れて禁錮された、人々とを除いたならば、まるつきり、純潔無垢 …
当世二人娘(新字旧仮名)
読書目安時間:約36分
その一 女学校これはこれはの顔ばかりと、人の悪口にいひつるは十幾年の昔にて、今は貴妃小町の色あるも、納言式部の才なくてはと、色あるも色なきも学びの庭へ通ふなる、実に有難の御世なれや …
読書目安時間:約36分
その一 女学校これはこれはの顔ばかりと、人の悪口にいひつるは十幾年の昔にて、今は貴妃小町の色あるも、納言式部の才なくてはと、色あるも色なきも学びの庭へ通ふなる、実に有難の御世なれや …
野路の菊(新字旧仮名)
読書目安時間:約23分
その一 名にしあふ難波の街の金満家、軒を並ぶる今橋筋にもこは一際眼に立ちて、磨き立てたる格子造り美々しき一搆へ、音に名高き鴻の池とは、このお家の事であらうかと、道行く田舎人の眼を欹 …
読書目安時間:約23分
その一 名にしあふ難波の街の金満家、軒を並ぶる今橋筋にもこは一際眼に立ちて、磨き立てたる格子造り美々しき一搆へ、音に名高き鴻の池とは、このお家の事であらうかと、道行く田舎人の眼を欹 …
もつれ糸(新字旧仮名)
読書目安時間:約6分
「銀さんー」と、女は胸に手を差入れて、切ない思いをこらへながら、みんなあたしが悪かつたの、耐忍しておくれ、ねあたしだつて、何も酔興で、彼家へ嫁入つたといふのじやなしさ、お前さんも知 …
読書目安時間:約6分
「銀さんー」と、女は胸に手を差入れて、切ない思いをこらへながら、みんなあたしが悪かつたの、耐忍しておくれ、ねあたしだつて、何も酔興で、彼家へ嫁入つたといふのじやなしさ、お前さんも知 …
“清水紫琴”について
清水 紫琴(しみず しきん、1868年1月(慶応3年12月)下旬 - 1933年(昭和8年)7月31日)は、明治期の女性作家、自由民権運動の女性活動家。出生届出は1868年1月。
(出典:Wikipedia)
(出典:Wikipedia)
“清水紫琴”と年代が近い著者
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