“憾”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うら73.9%
うらみ22.9%
うご0.7%
うらむ0.7%
かな0.7%
かん0.7%
を0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
申すまでもなく大阪庭窪、蘇州庵の場合も、この長崎の場合と同じ仕掛がしてあったと申上げるのは蛇足に過ぎる憾(うら)みがありましょう
夜がまだ明けきらぬ、ほの暗い木々の様を形容して「寐起」といったのは、気の利き過ぎた憾(うらみ)はあるが、或感じを現し得て妙である。
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)
乗り合いは思わず手を拍(う)ちて、車も憾(うご)くばかりに喝采(かっさい)せり。奴は凱歌(かちどき)の喇叭を吹き鳴らして、後(おく)れたる人力車を麾(さしまね)きつつ、踏み段の上に躍れり。
義血侠血 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
初(はじ)めて瞭乎(りやうこ)たり、眼(め)を転(てん)じて北方を俯視(ふし)すれば、越後の大部岩代の一部脚下に集(あつま)り、陸地の尽(つ)くる所青煙(せいえん)一抹、遠(とほ)く日本海を眺(なが)む、唯(たた)憾(うらむ)むらくは佐渡の孤島(ことう)雲煙を被(を)ふて躰を現(あら)はさざりしを
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)
これに対してわたくしはただ是非判別の識見に富まざることを憾(かな)しまなければならない。しかしただ一言、わたくしは言うべき事を知っている。事の勝敗はその事に当る人物の如何(いかん)に因る。
冬日の窓 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
目読(もくどく)の興を以て耳聞の楽(たのしみ)に換ゆ、然り而して親しく談話を聞くと坐ら筆記を読むと、自(おのずか)ら写真を見ると実物に対するの違い有れば稍(やゝ)隔靴掻痒(かっかそうよう)の憾(かん)無きにあらず
松の操美人の生埋:01 序 (新字新仮名) / 宇田川文海(著)
吐(はか)んと思ひ込みしに冗(むだ)と仕たり瞬間に本山(もとやま)に着けど馬に水もかはず只走りに走る梅澤櫻澤などいふ絶景の地に清く廣やかの宿屋三四軒あり此(こゝ)に一宿せざることの憾(を)しさよ山吹躑躅(つゝぢ)今を
木曽道中記 (旧字旧仮名) / 饗庭篁村(著)