『冬日の窓（ふゆびのまど）』

○ 窓の外は隣の家の畠である。 畠の彼方に、その全景が一目に眺められるような適当の距離に山が聳えている。 山の一方が低くなって樹木の梢と人家の屋根とにその麓をかくしているあたりから、湖水のような海が家よりも高く水平線を横たえている。 これが …

著者	永井荷風
ジャンル	文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
初出	「新生　第二巻第二号」新生社、1946（昭和21）年2月1日
文字種別	新字新仮名
読書目安時間	約15分（500文字/分）
朗読目安時間	約25分（300文字/分）

作品に特徴的な語句

灯火（とぼしび） 携（たずさえ） 明（あきらか） 憾（かな） 濃（こまやか） 冷（つめた） 明（あかる） 駐（とま） 強（あなが） 思（おもい） 家（や） 賊（そこ） 基（もとい） 明（あきら） 向（むこう） 阿（おも） 及（およぼ） 却（かえっ） 町端（まちはずれ） 慾張（よくばり） 暖（あたたか） 湖水（みずうみ） 穏（おだやか） 汎（あまね） 能（あた） 舒（のば） 何故（なにゆえ） 飢（うえ） 頗（すこぶる） 降（くだ） 姑（しばら） 如何（いかん） 如（し） 軟（やわら） 益（ますます） 敗衂（はいじく） 静（しずか） 珈琲（コーヒー） 鉦（かね） 辺陬（へんすう） 蕨（わらび） 謂（い） 盛（さかん） 種彦（たねひこ） 覉旅（きりょ） 行厨（こうちゅう） 纔（わずか） 蟋蟀（こおろぎ） 能（よ） 薙刀（なぎなた） 巴里（パリ） 京伝（きょうでん） 俄（にわか） 俟（ま） 匈奴（きょうど） 半（なかば） 史乗（しじょう） 呼集（よびあつ） 大廈（たいか） 如何（いか） 室（へや） 就（つ） 屍（しかばね） 屡（しばしば） 己（おの） 此処（ここ） 希臘（ギリシャ） 平生（へいぜい） 幽（かす） 幾度（いくたび） 広々（ひろびろ） 彷徨（さまよ） 必（かならず） 忽（たちま） 或（ある） 中（うち） 春水（しゅんすい） 時鳥（ほととぎす） 暫（しばら） 桔梗（ききょう）

題名が同じ作品

冬日の窓 （新字旧仮名）／ 永井壮吉 永井荷風 （著）