“飢”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
47.3%
うえ14.7%
ひも10.9%
うゑ8.5%
かつ8.5%
3.1%
ひもじ2.3%
1.6%
1.6%
0.8%
(他:1)0.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“飢”を含む作品のジャンル比率
文学 > フランス文学 > 小説 物語(児童)38.5%
文学 > 文学 > 叢書 全集 選集19.0%
文学 > フランス文学 > 詩7.7%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
そしておほくのおまへ兄妹きやうだいたちが、土地とちはれ職場しょくばこばまれ、えにやつれ
寺には、僧侶そうりょが斬りころされ、森には裸体はだか老幼ろうようがいましめられて、えと恐怖におののいている。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そして、あわれな人間の生活の有様や、うえいているあわれな獣物けだものなどの姿をながめたのであります。
月と海豹 (新字新仮名) / 小川未明(著)
加之しかも夜の更けると共に、寒い雨が意地悪く降頻ふりしきるので、人々も寒気かんきうえとに疲れて来た。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
(みなが、揃って、のどから手が出そうな食物を——日頃のひもじさを、じっと、つつましくこらえているな)
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彼は長い間浮浪犬としてひもじい目をしたせいであろ、食物を見ると意地汚いじきたなくよだれを流した。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
かはきまるとともつぎにはうゑくるしみ、あゝ此樣こんことつたら
農夫のうふ如何いかうゑても、一合いちごうむぎはずにいて一年いちねんはかりごとをする
それでも足りないでかつえ死ぬ人が多くありまして、わしらが見ても、街道筋にゴロゴロ行倒れが毎日のように倒れました。
大菩薩峠:41 椰子林の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
すると、向うの方で、大ぜいのおおかみと大ぜいのくまとが食べものにかつえて大げんかをしていました。
黄金鳥 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
夜来の行軍のつかれもあり、陽もうらうらと朝を告げて、全軍、ようやくもじさを覚えていたので、潜行軍の最後方の——この秀次隊は、
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
……で、街の空のみ眺めていましたが、赤子はもじゅうなり出して、ヒイヒイ泣くし、あいにく家内の容体も、こよいは常より病状が悪いので
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かげ私等わしらひもじうも、だるうもけれど、肝心かんじんたすらうとふ、奥様おくさまをおさつしやれ。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
(酒はいけない。ひもじい時の飯粒は、天道もお目こぼし、姉さんが改札口で見つからなかったも同じだが、酒となると恐多い……)と素早いこと、さっさ、と片づけて、さ、もう一のし。
開扉一妖帖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
それを王宮といえば、後宮三千の美姫びき、金銀財宝の山を想像させるような、朝威を形づくったから、何遍だってほろぶのだ。当然痩土そうど民の眼からは、常にそこは大きな物質の対照にされるだろう。
人間山水図巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
暑熱や、寒冷や、雨雪や、飮酒や、日光直射や、異常の食物や、甚だしきはうや、浴後の薄衣うすぎや、皮膚の不潔や、すべて病因たることは、盡く自己の判斷と、他の批判と、即ち一個的及び相互的の注意によつて、之を避けねばならぬ。
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
戰へば われはや三五
しな照る 片岡山かたをかやまに いひて こやせる 旅人たびとあはれ 親無おやなしに なれりけめや 剌竹さすたけの きみはやき いひて こやせる 旅人たびとあはれ
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
「しなてる片岡山に、いいこやせる、その旅人たびとあはれ。親なしになれなりけめや、さすたけの君はやなき、飯に飢て臥せる、その旅人あはれ」という歌に比して
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
「あまりのひだるさに、塗篭へ入って寝てみたが、夢ばかり見て眠りにならぬよ」
奥の海 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)