“泥臭”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
どろくさ83.3%
どろくせ16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
潮の落ちた時は沼とも思わるる入り江が高潮と月の光とでまるで様子が変わり、僕にはいつも見慣れた泥臭どろくさい入り江のような気がしなかった。
少年の悲哀 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
何處からと無くなまぐさいやうなどぶ泥臭どろくさいやうな一種いやな臭が通ツて來てかすかに鼻をつ……風早學士は、此の臭を人間の生活が醗酵はつかうする惡臭だと謂ツてゐた。
解剖室 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
気のッけい、侠気も義もねえ男だと聞いています。いくらひもじいッからって、そんな泥臭どろくせえ野郎の下にゃあ付きたくありませんからね
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)