“泥坊”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
どろぼう81.0%
どろばう19.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
荷物にも福澤と記さず、コソ/\して往来するその有様ありさまは、欠落者かけおちものが人目を忍び、泥坊どろぼうが逃げてわるようなふうで、誠に面白くない。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
少女の女中さんは、またしても、じぶんの寝室をぬけだして、二階の廊下をまるで泥坊どろぼうのように、足音をしのばせて歩いているのでした。
サーカスの怪人 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
今度こんどお客がとまつたら茗荷めうがはせよう、さうしたら無闇むやみに物を忘れてくだらう、ナニ此方こつち泥坊どろばうたのぢやアないからつみにはならねえや。
(和)茗荷 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
犬達を押しのけて、真黒まつくろな着物の男を引捕ひつとらへました。調べてみると懐に一杯お金をつめこんでゐます。泥坊どろばうなんです。
犬の八公 (新字旧仮名) / 豊島与志雄(著)