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泥坊
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どろばう
ふりがな文庫
“
泥坊
(
どろばう
)” の例文
今度
(
こんど
)
お客が
泊
(
とま
)
つたら
茗荷
(
めうが
)
を
喰
(
く
)
はせよう、さうしたら
無闇
(
むやみ
)
に物を忘れて
行
(
ゆ
)
くだらう、ナニ
此方
(
こつち
)
は
泥坊
(
どろばう
)
を
仕
(
し
)
たのぢやアないから
罪
(
つみ
)
にはならねえや。
(和)茗荷
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
犬達を押しのけて、
真黒
(
まつくろ
)
な着物の男を
引捕
(
ひつとら
)
へました。調べてみると懐に一杯お金をつめこんでゐます。
泥坊
(
どろばう
)
なんです。
犬の八公
(新字旧仮名)
/
豊島与志雄
(著)
聞より名主の
後家
(
ごけ
)
お深は
急立
(
せきたち
)
ナニ九助殿
貴樣
(
きさま
)
は親類と
云
(
いひ
)
念頃
(
ねんごろ
)
の
中
(
なか
)
年
若
(
わか
)
でも惣内は村役も致す者
滿座
(
まんざ
)
の中での
泥坊
(
どろばう
)
呼
(
よば
)
はり
酒興
(
しゆきよう
)
と云ては
濟
(
すみ
)
ませぬと
詰寄
(
つめよせ
)
るを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
毎日汗を流して働いてためたお金を、
泥坊
(
どろばう
)
に盗まれてしまつては、これほど
馬鹿
(
ばか
)
げたことはありません。
犬の八公
(新字旧仮名)
/
豊島与志雄
(著)
盜み出さんとする
處
(
ところ
)
に
主人
(
あるじ
)
九郎右衞門は目を
覺
(
さま
)
しヤレ
泥坊
(
どろばう
)
と聲を立しかば盜賊は
吃驚
(
びつくり
)
なし
用箪笥
(
ようだんす
)
を
抱
(
かゝ
)
へて
逃出
(
にげいで
)
んとするを九郎右衞門
飛懸
(
とびかゝ
)
り
遁
(
のが
)
さじものをと押へるを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
犬の八公とその犬達とがをれば、
泥坊
(
どろばう
)
も何も
恐
(
こは
)
いことはありません。昼間は
云
(
い
)
ふまでもなく夜分でも、
家
(
うち
)
を空けて構ひませんし戸を開いたまゝ眠つても構ひません。
犬の八公
(新字旧仮名)
/
豊島与志雄
(著)
させて呉れよと云ども某は承知せず
近江
(
あふみ
)
泥坊
(
どろばう
)
伊勢
(
いせ
)
乞食
(
こじき
)
といふ事あれば江州の者に
油斷
(
ゆだん
)
はならず連は
嫌
(
きら
)
ひなりと申せしかど
達
(
たつ
)
て供を致し度し申に付
據處
(
よんどこ
)
ろなく同道致せし
譯
(
わけ
)
拙者も
些少
(
いさゝか
)
油斷を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「ほう、
泥坊
(
どろばう
)
か」とエミリアンはいひました。「泥坊にしちやあ、へたくそのしんまいだな」
エミリアンの旅
(新字旧仮名)
/
豊島与志雄
(著)
その、とてもずるい三人の
泥坊
(
どろばう
)
が、ある日、一人の百姓に出あつたんだよ。百姓は立派な服をきて、立派な
驢馬
(
ろば
)
にのつて、首に鈴をつけた立派な
山羊
(
やぎ
)
をひいて、町に出かけるところだつた。
エミリアンの旅
(新字旧仮名)
/
豊島与志雄
(著)
泥
常用漢字
中学
部首:⽔
8画
坊
常用漢字
中学
部首:⼟
7画
“泥坊”で始まる語句
泥坊士
泥坊市
泥坊芝居