“近江”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おうみ82.7%
あふみ12.6%
おうみの2.4%
おほみ0.8%
おおみ0.8%
アフミ0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わたしはそれより以前に伊賀いが近江おうみのさみしい国境くにざかいを歩いて越したこともありますが、鹿野山の峠道はもっとさみしいところでした。
力餅 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
いははなをば、まはつてくごとに、そこにひとつづゝひらけてる、近江あふみ湖水こすいのうちのたくさんの川口かはぐち。そこにつるおほてゝゐる。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
大海人皇子おおしあまのみこと申し上げた。天智天皇に皇子がなかったので早く東宮となられ、近江おうみの朝廷のもとに、長い間大和の施政に尽力された練達の政治家であった。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
近江おほみのおほのぢやなくつて」とこたへた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
近江おおみ楽浪ささなみ比良ひら山を吹きおろして来る風が、湖水のうえに至ると、釣している漁夫の袖の翻るのが見える、という極く単純な内容であるが、張りある清潔音の連続で
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
近江アフミの都は離れ、飛鳥の都のフタタビ栄えたその頃、あやまちもあやまち。日のみ子に弓引くたくみ、恐しや、企てをなされると言ふウハサが、立ちました。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)