“鶴”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
つる80.2%
たづ6.3%
づる4.0%
かく3.2%
つう1.6%
チル1.6%
たず1.6%
タヅ1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もう叔母の所には行けませんからね、あすこには行きたくありませんから……あのね、透矢町のね、双鶴館……つがいの……そう
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
「夕なぎにあさりする潮満てば沖浪高み己妻ばふ」(同・一一六五)というのもあり、赤人の此歌と共に置いて味ってよい歌である。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
御領地は盛岡で十萬石、南部大膳大夫樣はの紋ぢや御座いませんか、その上お下屋敷は麻布南部坂で、召使女中には御自慢で京女を
閑話休題。その太田原の宗郷さんだが、褒められて増長したんだね。いつの間にか餓鬼大将になってしまった。尤も群鶏の一さ。
ガラマサどん (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
ちゃんも、可哀そうなことをしましたね」こういう言葉が其処にも是処にも交換された。台所の方には女達が働いていた。
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
私達は階上の大きな座敷に請ぜられると、○君舊知の妓さんが出て來て泡盛の杯を酌み、蜜柑等をむいて呉れる。
沖縄の旅 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
これやこの、知るも知らぬも逢坂の、行きかう人は近江路や、夜をうねの野に啼くも、子を思うかと哀なり。番場、醒が井、柏原、不破関屋は荒れはてて、ただ漏るものは秋の月。
ドナウ源流行 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
桜田へなき渡る。愛知潟汐干にけらし。鶴なき渡る(黒人——万葉巻三)
叙景詩の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)