“燕”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
つばめ72.6%
つばくろ13.5%
えん7.2%
つばくら3.8%
つばくらめ1.4%
つば0.5%
つばさ0.5%
スワロウ0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
上体をかがめる事も無く、お顔をしゃんと挙げて、お皿をろくに見もせずスプウンを横にしてさっと掬って、それから、つばめのように
斜陽 (新字新仮名) / 太宰治(著)
東の方に大天井岳や、つばくろ岳が見えはじめたが、野口の五郎岳あたりから北は、雪に截ち切られている、脚の下を、岩燕が飛んでいる。
谷より峰へ峰より谷へ (新字新仮名) / 小島烏水(著)
とあるのは人口に膾炙かいしゃした詩句で、秦始皇をしいそうとして壮士荊軻けいかえんの太子の燕丹に易水のほとりで分れた事蹟を咏じたのである。
俳句はかく解しかく味う (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
ひとり次郎ばかりではない。あの女のまなざし一つで、身を滅ぼした男の数は、この炎天にひるがえるつばくらかずよりも、たくさんある。
偸盗 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
そとぢや五月のつばくらめついついひらりと飛び翔る。
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
家なみのひさし紺暖簾こんのれんに飛びちがえるつばくろの腹が、花ぐもりの空から落ちる九つどきのざしを切って、白く飜えるのを夢みるような眼で、女は下からながめて行った。これも祭の景物であろう。
つづれ烏羽玉 (新字新仮名) / 林不忘(著)
つばさコツキリコ、畦道あぜみちやギリコ
桐の花 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
さあ、もう一発やりますよ。あとは式がすんでからです。今度のは、私の郷国の名前では、柳雲飛鳥りゅううんひちょうといいます。柳はサリックス、バビロニカ、です。飛鳥はスワロウです。日本でも、柳とつばめ
ビジテリアン大祭 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)