“飛燕”の読み方と例文
読み方割合
ひえん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
離れて、郷里にあるうちは、毎日のように、錦帯橋のほとりへ出て、飛燕ひえんを斬って大太刀のつかいようを工夫されたと仰っしゃったな
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
飛燕ひえんのごとく跳ぶ又平。だだだ! 足音が乱れて、が! ぱちり‼ 刃と木剣と鳴る、瞬時にして権六が真っ向を打たれた。
半化け又平 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
ブルッと血顫ちぶるいした葉之助、そのまま前庭を突っ切ると、正面に立っている古代造り、久田の姥の住む館へ、飛燕ひえんのように飛び込んで行った。
八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)