“油虫”のいろいろな読み方と例文
旧字:油蟲
読み方割合
あぶらむし66.7%
カクロウチ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
娘たちは、まるで油虫あぶらむしに砂でもまくように、シモンの兵隊の上に、爆弾を投げ下しました。そこで、シモン王の兵隊は逃げ出し、シモン王一人だけ、とり残されてしまいました。
イワンの馬鹿 (新字新仮名) / レオ・トルストイ(著)
患者等かんじゃら油虫あぶらむし南京虫なんきんむしねずみやからてられて、んでいることも出来できぬと苦情くじょうう。器械きかいや、道具どうぐなどはなにもなく外科用げかよう刄物はものが二つあるだけで体温器たいおんきすらいのである。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
機関部の油虫カクロウチなんか船乗りセイラアなぞという意気なものではないと為吉も子供の頃から思込んでいた。
上海された男 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)