“油揚”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あぶらげ60.0%
あぶらあげ31.1%
フライ4.4%
あぶらあ2.2%
コツレツ2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ほかの事なら一人の妹の事だから何でも聞くつもりだが、坊主だけは勘弁して貰いたい。坊主と油揚あぶらげは小供の時からきらいなんだから
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
それも無論鶉には相違なかった。けれどもただ西洋流の油揚あぶらあげにしてあるばかりで、ややともすると前の附焼つけやきまぎれやすかった。
満韓ところどころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
やつとこさで牡蠣の油揚フライくだした選挙人は、とりくちばしのやうに、食物たべもので汚れた唇を、ナプキンで拭き拭き言つた。
翌朝よくあさおきさきが油揚あぶらあげ。
まざあ・ぐうす (新字新仮名) / 作者不詳(著)
最初にすっぽん肉羹スープが出、つづいて牛脇腹うしわきはら油揚コツレツ野鴨全焼ローチという工合に次から次に珍味佳肴かこうが運び出される。